中央大学陸上競技部長距離ブロックと作新学院硬式野球部と
※ブログ引っ越しました

【第91回箱根駅伝】往路回顧

新年あけましておめでとうございます!今年も怒涛の2日間が過ぎました。ニューイヤー駅伝では、例年通りOBたちの頑張りを見ることができ、このいい流れを箱根にも繋げることができれば、という期待がありましたが、現実はかなり厳しものになってしまいました。往路については、ここ数年2区まででレースが終わってしまっていましたが、やはり流れを作りそれに乗れれば、しっかりと結果はついてくるんだなと、改めて思いました。細かい点はあるものの、理想に近いレースが出来たのではないかと思います。

【1区町澤:区間10位(1:02.41)】

今年のスターターは町澤くんでした。今年も各大学の主力が集まり、かなりハイレベルな1区になりました。町澤くんは積極的に前の集団に付きましたが、東洋田口くんが揺さぶりをたびたびかけ続け、集団が縦長になり、その後2つに分かれました。10k通過が29分を切るペース。町澤くんとしては、ロードでもトラックでも記録したことのないペースでした。そのまま15kまでは先頭集団に食らいつきましたが、15kを過ぎて、明治横手くん、青山久保田くん、駒沢中村くん、東洋田口くんの集団についていけませんでした。後方の集団まで下がり、そこで襷をつなぎましたが、トップと41秒差の区間10位。先頭が見える位置で襷を渡せて、かつ程よい選手と新庄くんが併走できる状況を作りました。中大記録も更新。スターターの役目をきっちり果たしてくれたと思います。

【2区新庄:区間9位(1:08.55)】

一昨年の苦い経験からリベンジをかけた新庄くんが2区に配置されました。町澤くんがいい位置で襷を繋いでくれたため、大東文化市田くん、神奈川柿原くん、東海川端くんなど、前を追っていけるようなメンバーとの集団走となりました(一昨年は単独走でひとりで風を受けてしまいました)。横浜駅前では5人の集団走、権太坂では早稲田東海からはやや遅れたものの、柿原くんと併走で、区間8位でした。ラスト3kの坂が堪えたか、権太坂過ぎはややタイムを落としたものの、68分台で襷を繋ぎました。68分台は、おそらく棟方くん以来、今の高速駅伝では区間9位ですが、それでも立派な数字だと思います。前と大きく離されることなく、3区に入りました。

【3区藤井:区間15位(1:05.43)】

2区新庄くんから襷をつないだ藤井くんですが、藤井くんも程よい集団走の展開になりました。5.4k遊行寺では城西横田くんと併走で8位通過(区間9位)、前を追っていける展開でした。しかし、14.5k茅ヶ崎では10位通過(区間16位)、18.1k湘南大橋でも10位通過(区間16位)、後半なかなか上がりませんでした。最終的には、区間15位で4区へ。走りだしてからしばらくして、足に違和感が生じたようです。故障明けの上尾、学連記録会と好調だったので期待が膨らみましたが、レース中のアクシデントはいかんともしがたいですね。

【4区鈴木:区間13位(56.52)】

箱根の番組でも特集され、今最も注目株の鈴木くんが4区で登場しました。9.1k二宮では、平塚中継所で39秒差を付けられた大東文化原くんに追い付き、併走に持ち込みました。しかし、原くんのペースが上がらず、それにお付き合いした形になってしまいました。最後は大東文化を突き放しましたが、遅いペースだったため、後ろから追い上げた神奈川や拓殖に迫られました。鈴木くんの走力を考えると、途中で大東文化を突き放して、単独走に持ち込んでも良かったかもしれませんね。予選会を見る限り、彼はそのくらいの力はつけていると感じています。

【5区小谷:区間7位(1:21.14)】

去年に続いて、今年も小谷くんが山を登りました。去年と比べて走力が上がっていることはわかっていましたが、ここまでやってくれるとは思いませんでした。5k箱根湯本では、ゆっくり入って15:26の区間12位。ただ、後方から追い上げてきた大東文化市田くんが追い付き、併走が始まりました。9.6k大平台では、市田くんと併走し、それとともに区間順位も11位へとアップ。登りに入ってギアチェンジしました。14.2k小涌園前では市田くんにややリードを取り、18.4k芦之湯ではその差を15秒としました。登り区間で一気に区間順位を6位まで上げました。しかし、苦手の下りに入ってからは上がらず、21.2k元箱根では市田くんに7秒差まで迫られ、区間順位も7位に。最終的には、市田くんにかわされ区間7位(総合10位)で往路フィニッシュ(区間5位まで2秒差…)。それでも、大石くん3年時の記録を破り、81分台前半でのフィニッシュは、さすがです。小田原のタスキリレーと、芦ノ湖のゴールシーンしか映らなかったかったという中大らしいおまけが付きました(笑)。