【第98回箱根駅伝】チームエントリー
本日、箱根駅伝のチームエントリーが発表になりました。いよいよ残すところあと3週間と少しです。
■チームエントリー
4年:井上/倉田/手島/三浦/森凪
3年:助川/田井野/中澤/若林
2年:居田/園木/中野翔/湯浅/吉居
1年:阿部/東海林
箱根駅伝予選会、全日本大学駅伝、MARCH対抗戦を中心に、満遍なく選ばれました。サプライズは特に無し。畝くんが卒業し、山登りは誰になるのか、吉居くんはやはり1区なのかなどなど、妄想・予想は尽きませんが、1年で最も妄想が捗るこの時期ですので、皆さん今年も妄想に勤しめることに感謝しましょう。
絶対外せないピースだった若林くんが復調し、復路のスタートは攻めていける、また、復路に向いている選手がタイムを出したことで、復路に非常に厚みを持たせることができそうだ、というのが率直な感想です。決して派手さはないですが、職人肌の復路メンバーが組めそうで、「攻めの復路」になりそうです。
【12月4〜5日】(第293回日本体育大学長距離競技会)_試合結果
今年度最後の日体大記録会に行ってきました。無観客で行われましたが、当ブログの写真撮影ということで撮影申請をしたところ、日体大広報課ならびに日体大陸上競技部より撮影許可をいただき、現地に行くことができました。本当にありがとうございました。2年ぶりに夜の日体大の寒さに懐かしさ…は感じず、ただ寒いの一語に尽きました。しかし、土曜の昼に行われた10000mは、かなり日差しが強く体感温度もだいぶ上がったように思います。
■10000m
05組 15着 藤井拓輝 30:24.84
05組 35着 川田 涼 31:57.44
06組 17着 植村優人 30:34.21
06組 25着 小木曽竜盛 30:53.49
08組 18着 丸山大輝 30:31.08
10組 09着 吉居大和 28:03.90
土曜日の10000mは、連戦で臨んだ吉居くんに注目が集まりました。前週の八王子LDは擦過傷とのことで、不完全燃焼ではあったと思いますが、まさか10000mを連戦するとは思いませんでした。序盤から、駒澤田澤くんと外国人選手数名が、オレゴン世界大会の標準切りを目指す集団を形成し、その後方で、27分台がターゲットになる集団がきれいに2つに分かれて形成されました。吉居くんは、後方集団の番手でレースを進め、5000m通過が、1406だったと思います。八王子より少し遅かったものの、非常にいいペースで入りました。またその集団を引いていた外国人選手、三菱重工林田くんが一定ペースを作ってくれて、走りやすかったと思います。8000mまでは余裕をもって走り、予想通り8000m過ぎから動きました。ギアを上げた後も非常に動きがよく、他の選手より早めに動いたことで、最後は実業団選手に先着を許しましたが、中大記録を再度更新、U20歴代2位の記録を叩き出しました。最後の2000mを重視した走りに見えたので、しっかり調整していけば間違いなく箱根で活躍してくれると思います。
10000mの午前中の組の選手は、とても日差しが強く、本当に過酷な中でのレースだったと思います。5組は、だいたい1000mを300少し切るペースで進みました。2000mくらいで川田くんが脱落してしまいましたが、藤井くんは第2集団で粘っていました。最後は少し落ちましたが、自己ベストでした。小木曽くん植村くんの6組は、2人とも後方からでした。小刻みに集団がついたり離れたりしていましたが、安定した前の集団に取り付くのに脚を使ってしまった感じでした。特に土曜日日中は暑かったですから、温存するのもひとつ作戦だっかもしれません。丸山くんはだいぶ調子が良かったように思います。2911のペースについていくために、後ろの集団から一気に先頭集団に取りついていきましたが、それが祟ってか、余力がなくなりました。序盤からチャレンジしていったので、かなり動いているなと思いましたが、やはりこの暑さですかね。
■5000m
30組 01着 金子魅玖人 14:15.17(短)
31組 07着 髙沼一颯 14:21.43
35組 24着 羽藤隆成 14:33.97
38組 11着 中野倫希 14:06.56
38組 20着 佐野拓実 14:13.04
38組 25着 矢萩一揮 14:42.12
40組 23着 梶山林太郎 14:07.79
41組 05着 居田優太 13:46.36
41組 19着 山田俊輝 13:54.34
41組 28着 浦田優斗 14:20.29
日曜日の5000mは、41組で、居田くん山田くんが13分台に突入し、居田くんは50秒を切ってきました。この組は3名出場していたのと、同じような白ユニの選手がたくさんいたので、撮影しながら見つけるのが大変でした。特に居田くんを見つけたのは中盤ころで、前の集団に食らいついて粘っていましたね。「(タイムを)縮められるだけ縮めてやる」という圧が感じられ、気合でもぎ取った自己ベストでした。個人的には、髙沼くんも、後方からロングスパートで、力でねじ伏せていくような素晴らしい走りでした。ラストで差されましたが、非常に内容の濃いレースで自己ベスト。前走のMARCHで先頭を引っ張ったレース、今回の日体大5000m自己ベストと、1段上のレベルに到達した印象でした。梶山くんはスタートから後方で、早々に集団から離れましたが、表情を見ると何か意図があって離れたように見えました。先頭とは差がありましたが、一定間隔を保って、落ちてくる選手を確実に拾っていました。最後はラストスパートで、大学ベスト。速い梶山くんが戻ってきました。羽藤くんは、4000mまでいい流れに乗っており、自己ベストも見えていましたが、残り1000mで一気にガクッと落ちました。少し気になりますが、MARCHからの連戦もできているので、今後の積み上げかと思います。短距離の金子くんは圧巻でしたね。中団からラスト400mでひとまくりでした。絶対的なスピードが圧倒的に違っていました。
【11月27日】(2021 八王子ロングディスタンス)_試合結果
毎年恒例の八王子ロングディスタンスが開催されました。今年も無観客開催でしたが、ライブ配信で見ることができました。全体を通し、学生は吉居くんのみの出場となりました。天候は風が強かったものの、吉居くんが走るB組の時間帯は、だいぶ風もやんで、気温も下がってきました。
■10000m
B組 32着 吉居大和 29:23.76
他大学の選手が回避する中で、連戦の疲労が心配されましたが、ここの出走は予定通りとのことでした。持ちタイムから、最も速いB組に入りましたが、ペースメーカーがおらず、外国人選手特有のペースの上げ下げもあり、なかなか難しい組だったようです。5000mを14分ジャストくらいで通過し、しっかり流れには乗れているかなと思いましたが、後半アクシデントがあったようで、大きくタイムを落としました。
本番はこの後に待っていますので、まずは軽傷で安心しました。また、タイムを意識せず、外国人選手とのレースの中で経験値を上げる意味合いが大きかったということも、本番へ向けての調整にはいい方向に作用しそうです(それでも5000m14分で通過はすごいスピードですが…)し、春シーズンに実業団勢と勝負する時の糧になりそうです。
【11月24日】(MARCH対抗戦 2021)_試合結果
MARCH対抗戦の観戦に行ってきました。観戦に行くのは、去年の日本選手権長距離以来で、実に1年ぶりでした。また、MARCH対抗戦という初の試みは、青学原監督が旗振り役となって実現にこぎつけました。箱根エントリーを目指すこの大事な時期に、勝負にこだわった熱いレースが繰り広げられました。また、演出も素晴らしく、ドローンでの撮影やラップタイム表示など、今までの競技会とは一線を画す画期的な大会になりました。
■対抗戦10000m
01組 02着 中野倫希 30:03.90
01組 03着 髙沼一颯 30:07.66
01組 05着 羽藤隆成 30:31.34
01組 12着 植村優人 30:56.97
01組 17着 藤井拓輝 31:16.04
01組 23着 川田 涼 32:21.36
02組 04着 丸山大輝 29:38.59
02組 09着 佐野拓実 29:56.78
02組 15着 矢萩一揮 30:23.15
02組 16着 浦田優斗 30:31.81
02組 20着 小木曽竜盛 30:46.59
02組 25着 大澤健人 31:21.38
03組 02着 居田優太 28:46.35
03組 04着 湯浅 仁 28:47.81
03組 06着 倉田健太 29:11.84
03組 11着 山田俊輝 29:26.30
03組 13着 園木大斗 29:33.89
03組 15着 梶山林太郎 29:38.30
03組 19着 田井野悠介 29:56.21
03組 26着 千守倫央 31:14.95
04組 07着 井上大輝 28:45.30
04組 21着 伊東大翔 29:30.08
04組 28着 山口大輔 30:20.97
04組 30着 山平怜生 30:51.94
05組 09着 阿部陽樹 28:37.35
05組 11着 若林陽大 28:42.02
05組 21着 助川拓海 29:10.29
05組 26着 東海林宏一 29:36.04
1~2組ですが、両組とも積極的に前に出て引っ張っていたのが印象的でした。ペーサーは3組以降しかいないため、どれだけ自分たちでペースを作り押していけるかのチャレンジだったのではないかと推測します。1組目は、青学の選手が一人飛び出したものの、その後ろの集団は中大勢全体で交互に引っ張っていました。後半、中野くん髙沼くんが前で集団を作り交互に引いて、ペースを落とさなければ29分台も、という雰囲気でしたが、わずかに及びませんでした。先頭で押していくいい内容だったので、29分台は時間の問題かと思います。
2組も、はじめは小木曽くんが引っ張り、その後丸山くん浦田くん大澤くんあたりが交互に絡む展開でした。徐々に落ち始め、丸山くんが先頭集団に残りました。29分30秒を切れるペースで進んでいましたが、残り1周で離されてしまいました。ラストスパート勝負ではさすがに分が悪かったですが、大きく自己ベストを更新しました。このペースでもしっかり先頭に絡んで粘れるタフさ、今後の伸びしろを考慮すると、まだまだここは通過点だと思います。浦田くんが非常に軽い走りで調子良く見えましたが、おそらく途中で差し込みが来たようで、後半は我慢のレースとなってしまいました。
3組目は、立教の上野監督がペーサーを務め、28分台が目標となる組になりました。3組からAbemaでの配信も始まって、非常に派手な演出も始まりました。上野監督のペースメイクが少し速かった影響で、湯浅くん居田くんが少し後ろで集団、やや遅れて倉田くん山田くん、少しずつ落ちていった園木くんに梶山くんが追いつく展開でした。この組はネット記事にもなっているように、故障で調整レースだった明治の鈴木キャプテンが、チームを問わず出場した選手に声掛けを行い、多くの選手が勇気づけられ、モチベーションが上がったようです。鈴木キャプテンに応える形で、湯浅くんと居田くんが28分50秒切りの大幅自己ベスト。湯浅くんはスピード面での成長を見せてくれました。倉田くんも大幅自己ベスト、梶山くんが29分台、園木くんが復活と、非常に収穫の多かった組となりました。
〈陸上競技部・ #MARCH対抗戦2021〉
— 「中大スポーツ」新聞部 (@chuosports) 2021年11月25日
3組
④ #湯浅仁(経2) 28:47.81 PB
→明大 #鈴木聖人 駅伝主将は大学の垣根を越え、選手を引っ張った。「主将対談がきっかけで…アップの時に声をかけてもらって」(湯浅)
写真はフィニッシュ時(連続写真をGIF化)#中大スポーツ https://t.co/akUV02kkN2 pic.twitter.com/tZ2aFk266o
4組は、チャレンジとなる選手が多かった印象です。山口くん山平くんは、持ちタイム上位の組では厳しかったですね。伊東くんは、いい感じで来ていましたが、途中から差し込みがあったように見えました。この組では持ちタイムトップの井上キャプテンが、意地を見せてくれました。縦長の小さい集団の最後方でしたが、こぼれそうになっては粘りを繰り返し、必死についていきました。途中少しペースが落ちたところで休めたのもよかったと思います。さすがに最後の1周はバテましたが、しっかり自己ベストをたたき出し、いいアピールになりました。タイム以上に粘りや根性を見せてくれました。
最終5組は、28分15秒がひとつのターゲットになったようです。ここもチャレンジになった選手がほとんどでした。SGHの外国人選手がペーサーとなり、250くらいのペースだったかと思います。青学の集団の後ろに、阿部くん若林くんがいました。2人とも余裕を持ちながら集団におり、かつ、この集団を、実力者の法政鎌田くんが引っ張る展開だったので、タイムへの期待が大きく高まりました。くしくも、全日本予選会2組の再現となりましたね。この集団がうまく機能し、全体でタイムを上げることができました。阿部くんが大幅自己ベストで28分30秒台に突入。若林くんもあと一歩で30秒台の自己ベストでした。阿部くんは、ようやく持ちタイムが結果に追いついてきましたね。若林くんは2戦続けて自己ベスト。待ちに待ったスピードスターが戻ってきました。助川くんは、少し動きが重かった印象です。連戦の疲労でしょうか。
5組#阿部陽樹(文1)28分37秒35
— 「中大スポーツ」新聞部 (@chuosports) 2021年11月24日
「練習から28分台を出せる力がついてきたと思っていたので、しっかりと実力を発揮できてよかったです」 pic.twitter.com/XlAASDEONT
今回は初の試みに加え、箱根前哨戦という位置づけ、大学によっては箱根エントリー最終選考も兼ねていたようで、時期的には一番いいタイミングで行われ、結果は大成功でした。イベントとしての大会、そして選手のモチベーションアップはもちろんでしたが、3組の明治鈴木キャプテンのような、大学の垣根を超えた一体感が、個人としては新たな気づきとなりました。こういう素晴らしい大会が、今後も継続的に行われるよう、ファンとしてフォローしていきたいですね。
#MARCH対抗戦2021
— 「中大スポーツ」新聞部 (@chuosports) 2021年11月24日
総合結果
③ #中央大学 pic.twitter.com/Z9Pxdp384f
【11月6日】(第90回平成国際大学長距離競技会)_試合結果
遅くなりましたが、全日本大学駅伝の前日に開催された、平成国際大記録会の結果になります。夏合宿で出遅れていたグループがメインで出場しました。
■5000m
12組 07着 植村優人 14:44.22
12組 08着 髙沼一颯 14:45.88
12組 12着 藤井拓輝 14:53.33
12組 19着 川田 涼 15:02.77
14組 02着 丸山大輝 14:21.04
14組 09着 佐野拓実 14:31.49
14組 12着 小木曽竜盛 14:32.59
14組 14着 大澤健人 14:36.42
15組 03着 若林陽大 13:59.08
15組 04着 山田俊輝 14:01.78
15組 12着 伊東大翔 14:12.40
15組 14着 浦田優斗 14:15.48
15組 17着 居田優太 14:21.16
15組 20着 梶山林太郎 14:26.39
15組 21着 千守倫央 14:28.82
15組 24着 中野倫希 14:54.41
15組 26着 羽藤隆成 15:35.25
DNF 谷澤竜弥
【長距離ブロック】
— 中央大学陸上競技部 (@chuo_tf) 2021年11月6日
〈平成国際大記録会〉
5000m 15組
若林(3) 13'58"6
山田(2) 14'01"6
伊東(2) 14'12"3
浦田(1) 14'15"3
居田(2) 14'21"0
梶山(3) 14'26"2
千守(3) 14'28"6
中野倫(1) 14'54"3
羽藤(2) 15'35"1
谷澤(4) DNF
*マネージャーの計測による速報値
全日本予選会で素晴らしい走りをした若林くんですが、その後しばらくAチームでの姿を見かけませんでしたが、ここで5000m自己ベスト、13分台に乗せて、復活ののろしをあげました。無観客でしたので、レース展開はわかりませんが、しっかり着も拾ってきました。箱根予選会が通った以上、若林くんは絶対に外せないピースなので、本戦に向けて期待の選手が戻ってきました。
シーズン最後の1500mで好記録の自己ベストを出した山田くんも、5000mで大きく自己ベストをのばしました。中野くんと併せて中距離チームの強化期間だと思いますが、十分にスピードを示しました。中野くんは少し厳しかったでしょうか。全体的に復活の兆しがみられる選手が多数見受けられ、順調そうな印象を受けました。また谷澤くんが今回もfor the teamに徹し、ペーサーを務めてくれたようです。森智くんもそうですが、本当にいいチームだな、としみじみ思います。
【11月7日】(秩父宮賜杯第53回全日本大学駅伝対校選手権大会)_試合結果
全日本大学駅伝が開催されました。中大は、実に9年ぶりの出場となり、11月の第1日曜日に、テレビに釘付けになっている自分に、違和感と懐かしさを覚えました。スタート時点での天候は晴れだったでしょうか。強烈な日差しもなく、走りやすいコンディションだったかと思います。
■総合成績
01位 駒澤大学 5:12:58
02位 青山学院大学 5:13:06
03位 順天堂大学 5:14:20
04位 國學院大學 5:14:53
05位 東京国際大学 5:15:13
06位 早稲田大学 5:16:29
07位 明治大学 5:16:46
08位 中央大学 5:17:06
09位 法政大学 5:17:39
■区間成績
01区 02着 吉居大和 27:05
02区 12着 阿部陽樹 32:43
03区 09着 中野翔太 34:30
04区 13着 助川拓海 34:51
05区 03着 三浦拓朗 36:19
06区 11着 山口大輔 38:54
07区 08着 中澤雄大 53:14
08区 05着 手島 駿 59:30
結果発表!#伊勢で決まる日本一 #全日本大学駅伝53 #全日本大学駅伝 #おうちで応援おうちで全日本 pic.twitter.com/zF0NYP4Lwc
— 全日本大学駅伝(→53回大会へのご声援ありがとうございました!) (@daigaku_ekiden) 2021年11月7日
まずは、9年ぶりの全日本大学駅伝出場、加えて、目標であったシード権獲得おめでとうございます!レース中は、シード権ボーダーライン付近での接戦で、かなりドキドキしながら見ておりました。ここまでの道のりで、苦しい時期の方が多かったかもしれませんが、その努力が報われ、応援している私たちも大変うれしいです。
久々の出場だったこと、そして区間距離が変更になって間もないことから、どこがエース区間でどこが繋ぎになるのか、個人的には後半のロング以外はわからない状況でした。そのような中、中大の区間配置の全体的なイメージは、前半積極的に前へ、三浦くんで一度仕切り直して、後半のロングで安定位置をキープ、というものだったのかなと思います。1区に吉居くんが入ったことで、当日変更でスピードランナーを持ってくる大学もありましたが、吉居くんはタイム差なしの2番で阿部くんへ繋ぎました。阿部くんの先頭集団がスローとなったため、ほどなく大きな集団となって進める形になりました。阿部くんにとっては願ってもない形になったとも思いましたが、各校の(超)エース格との集団走となり、力の差が出てしまったと思います。それでもズルズルいかず、最低限のところで踏みとどまりました。中野くんにつながり、一気にここで持ち直しというところでしたが、総合順位をキープするにとどまりました。ただ、阿部くんも中野くんも、シード権内の勝負を十分できる位置でつないでくれました。
助川くんは、程よく前を追える形での襷リレーとなりました。うまく集団をつくり並走が続きましたが、じわじわと離されてしまいました。しかし、まだまだシード権内を狙える位置。次の三浦くんは圧巻でした。駒澤、國學院などをかわして、8位のシード権内まで持ってきました。区間3番。箱根予選会で失速しましたが、こちらにピークが合っていたように思います。さすが4年生の走りでした。続く山口くん。入学後から素晴らしい成長曲線で頭角を現し、トライアルで全日本本戦エントリーの切符をつかんだ選手です。藤原監督評では、「前を追える選手」ということだったようですが、その言葉通り、必死に前を追いました。区間順位は11番で、秒差でシード権外に落ちましたが、粘り強い走りでした。
終盤のロング2区間は、中澤くんと手島くんに託されました。この2区間は、やはり皆さんの想定通りだったようですね。まず、10番目、シード権内とは24秒差で襷を受けた中澤くんですが、彼の持ち味である淡々と刻む走りで、前から落ちてきた東洋、法政を拾って、シード権内まで順位を上げました。手島くんにつないだ時には、9位法政とは28秒差。他校の失策があったとはいえ、しっかり走り切ったと思います。そしてアンカー手島くん。首位争いが熾烈だったので、いくらシード争いとは言え、映像にはほとんど流れない状況で、ラジオリスナーから「東洋が追っている」との情報が入り、ひやひやしました。全日本で唯一といっていい定点が度会橋にあり、そこで後続との差を計ると、約30秒。中継所からほとんど変わらないタイム差に加え、手島くんの表情に余裕があったことから、不安から歓喜に変わり、あとは手島くんが無事ゴールに戻ってきてくれることを願って見ていました。
2週間前に箱根予選会でハーフを走り、その後10k超の全日本に目一杯合わせてくるのは、なかなか難しかったと思います。三浦くんと、手島くん阿部くん中澤くんのパッケージは、予選会の走りから確実に合わせてくるだろうという思いはありましたが、他の選手は、思った以上に疲労があったように思います。その中でも、持っている力を十分発揮してくれたと思います。次は、MARCH対抗戦になると思いますが、まずは疲労を抜いて、準備をしてほしいと思います。
【10月24日】(第206回東海大学長距離競技会)_試合結果
箱根駅伝予選会の余韻がまだ残る中、翌日には東海大学記録会が開催されました。前日の予選会同様、天気に恵まれました。
■3000m
03組 01着 居田優太 8:04.10
03組 02着 浦田優斗 8:06.52
03組 03着 千守倫央 8:07.61
03組 05着 丸山大輝 8:23.60
03組 07着 藤井拓輝 8:39.01
03組 08着 植村優人 8:40.99
03組 DNF 谷澤竜弥
〈陸上競技部・第206回東海大学記録会〉
— 「中大スポーツ」新聞部 (@chuosports) 2021年10月24日
3000m3組
🥇居田優太(経2)8分04秒10 pic.twitter.com/1GPSN9oiMl
故障からの復帰戦のメンバーとのことですが、谷澤くんが1500mまでペーサーを務めたようです。上位3名は、だいたい242くらいでは走り切れているので、復帰戦としてはなかなかの結果なのかと思います。すでに駅伝シーズンに突入していますので、これからもっと長い距離に適応していかなければなりませんが、特に居田くんや千守くんは、学連10000m記録会で自己ベストに近い記録が出せれば、箱根にも間に合いそうではあります。
■10000m
04組 11着 倉田健太 30:04.01
04組 16着 矢萩一揮 30:57.46
箱根駅伝予選会メンバーから外れた2名が、こちらで出場しました。「昨日の今日」で周囲の環境が慌ただしい中、本来の力ではないものの、しっかりと走り切ったようです。こちらの2名は、箱根駅伝本戦のエントリーに大きく絡んでくる可能性が高いので、今後のレース選択が注目されます。特に矢萩くんは、来週末の全日本大学駅伝にエントリーされているので、まずはそこでしっかり区間エントリーに持っていくことが重要になってきます。ロードレース開催が少ないので、倉田くんは世田谷ハーフがターゲットになってくるでしょうか。