中央大学陸上競技部長距離ブロックと作新学院硬式野球部と
※ブログ引っ越しました

【4月23日】(日本グランプリシリーズ神戸大会/第70回兵庫リレーカーニバル)試合結果

毎年恒例、兵庫リレーカーニバルが開催されました。アシックスチャレンジに、若林キャプテンが出場しました。関東地方は暑かったですが、神戸はうす曇りで日差しもなく、コンディションはそこそこ良かったように感じました。

 

■アシックスチャレンジ男子10000m

01組 02着 若林陽人 28:49.60

関学大上田くんが、1000mを247くらいで引っ張ってスタートしたレースでしたが、4000m過ぎでややペースが落ち着いてしまいました。若林くんは後方から徐々に進出し、いつでも先頭を狙える位置でレースを進めました。後半ペースが上がっても対応し、セカンドベストでしっかり2番をとりました。若林くんというと、ロードタイプで箱根6区のイメージが強いですが、絆記録会と兵庫リレカでは、トラック巧者ぶりを見せてくれました。

 

常に先頭をうかがい、引っ張りながらも勝ちきった関学大上田くんは、かなり強いですね。タイム以上の勝ちっぷりでした。

 

【4月15-17日】(2022日本学生陸上競技個人選手権大会)

個人選手権が開催されました。本来は6月上旬の開催だったかと思いますが、今年はワールドユニバーシティゲームズ(中国・成都)への選考も兼ねたレースとなったため、4月にお引越しになったようです。3日間ともあまり天候には恵まれなかったですが、大雨になったわけではないので、長距離種目には良いコンディションだったと思います。

 

■1500m予選

01組 03着 山田俊輝 3:49.51 Q

01組 04着 中野倫希 3:49.66 Q

■1500m決勝

07着 山田俊輝 3:48.25

14着 中野倫希 4:04.82

仕事で1500mは全く見られませんでしたが、SNSの写真を見る限り、予選は山田くん中野倫くんとも、危なげのない走りだったようですね。もはや予選での取りこぼしが考えられないほど強くなりました。決勝では目標に届かず、残念な結果でしたが、2人ともここから(レース数が増えていくと)上げていくイメージが強いので、次への期待が高まります。

 

■10000m

08着 吉居駿恭 28:56.95

10000mからは見ることができました。順天堂の野村くんあたりが先頭で、1000mを259で通過し、だいぶスローだなと思ったところ、創価大葛西くんが一気に250まで上げて、縦長になりました。葛西くんはそのまま250前後のペースを刻んで勝ちきってしまいますが、吉居駿くんは、がっちり番手でレースを進めていました。5000mまでは、ポジション取りや集団への取り付き方が抜群にうまく、現スズキの加井くんを思い出しました。5000m以降は苦しくなってしまいましたが、それでも粘り、最後は順天堂伊豫田くんをかわして、28分台で8位入賞。大学初戦ということを考えても、素晴らしいレース内容だったと思います。ここからどんどん上がっていきそうですね。

 

■5000m

02着 中野翔太 13:48.36

 
 
 
 
 
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欠場が相次ぎ、7名の出場と少し寂しいレースになりました。1000mは、故障明けの日体大藤本くんが245のペースで入り、標準切りが見える展開でした。しかし、その後落ち着いてしまって、なかなか上がらずラスト勝負の展開に。残り600mくらいで中野くんが一気に上げて、駒澤篠原くん青学鶴川くんの三つ巴の戦いに持ち込みました。残り300mくらいで、3番手に下がりましたが、直線で鶴川くんをかわし2番でフィニッシュしました。残念ながら日本代表には届きませんでしたが、中野くんのレースの幅が広がったことを印象づけるには十分でした。また参加者が少ないとはいえ、しっかり着を拾えたことも、強さの証明ですね。

【4月9日】(第30回金栗記念選抜陸上中長距離大会2022)試合結果

トラックシーズンの開幕を告げる金栗記念ですが、今年は1年生の伊藤夢くんがチャレンジしました。スタート時間が絆記録会とかぶっていたため、残念ながら視聴することはできませんでした。

 

■5000m

01組 03着 伊藤夢翔 

 

1組とはいえ、実業団の強い選手も混じってのレースとなりましたが、シーズン初戦でいきなり3番。タイムも、セカンドベストでしょうか。3月の10000mから、2本揃えてきましたね。今後のトラックシーズンが楽しみになりました。

【4月9日】(第4回絆記録挑戦会)試合結果

新年度に入り、部としては新年度シーズンインの大会となりました。絆記録挑戦会は、まだスタートしたばかりの若い記録会ですが、初めて中大の選手が出場しました。箱根でライバルとなる、青学の選手が多数出場することでお馴染みですね。会場のギオンスタジアムも近いですし、今後縁が深くなりそうです。コンディションは季節外れの暑さで、風も強く、必ずしもいいとは言えませんでした。

 

■1500m

02組 13着 濵田宙尚 4:11.94

02組 15着 植村優人 4:16.47

03組 02着 千守倫央 3:48.73

03組 03着 浦田優斗 3:49.26

03組 09着 山口大輔 3:56.47

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スランプが続いていた千守くんですが、シーズン初戦で1500mPB。持ち前のスピードが戻ってきました。浦田くんも、冬に故障があったようですが、培ってきたスピードを証明してくれました。主戦場ではないところで、初戦にいきなりPBがでるあたりは、非凡さを感じます。「スピード練習の一環」という位置づけにも関わらず、着順も確実に拾えたところも良かったです。山口くんもだいぶ戻ってきていますね。

 

■3000mSC

01組 02着 大澤健人 9:06.14

02組 07着 川田 涼 10:14.43

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f:id:n-person:20220412220404j:plain冬のトレーニング期間から調子を上げてきていた大澤くんですが、久しぶりの3000mSC(高校以来?)で関東インカレA標準突破。大澤くんもだいぶ戻ってきていますね。スピードでは十分勝負できると感じました。ハードリングや水濠などの細かい調整次第で、もっとタイムは出るかと思います。まだまだこれから。関東インカレの1部3000mSCは、どの大学も強豪揃いなので、ひと泡吹かせてほしいですね。

 

■5000m

02組 01着 折居幸成 14:32.39

03組 02着 若林陽人 14:09.64

03組 09着 森  基 14:29.91

03組 14着 矢萩一揮 14:37.67

03組 17着 高沼一颯 14:48.71

03組 20着 濵田宙尚 14:55.12

03組 25着 羽藤隆成 15:18.12

04組 02着 阿部陽樹 13:55.57

04組 03着 助川拓海 14:06.39

04組 05着 園木大斗 14:11.97

04組 07着 山平怜生 14:15.64

04組 12着 佐藤宏亮 14:24.75

04組 14着 西 優斗 14:26.65

04組 DNF 千守倫央 

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4組は、青山学院のエース格が揃って出場し、さながら中大vs青山の様相を呈しました。序盤から青学岸本くんが引っ張る隊列で、阿部くん助川くん山平くんあたりが、前で好位置をキープし、そのすぐ後ろに園木くん佐藤くん西くんの位置取りでした。山本コーチのコメントにもあるように、風が強くペースも落ち着いていたので、シーズン初戦としてはなかなか難しいレースだったと思います。そのよう中でも、上位陣は青学のエース格に割って入り、存在感を示しました。また1年生も、入学後のシーズン初戦としては、例年よりいいタイムでいけたと思います。また、この絆記録会直後に、2組で1番をとり自己ベストを更新した折居くんの入部が発表されました。実際のレースを見ると、後半の苦しいところの単独走でも、ペースを上げて押していけていました。もうちょっといいペースで流れていたら、という気もしますが、まだまだここは通過点ですね。伸びしろに期待です。

【1月3日】(第98回東京箱根間往復大学駅伝競走)復路回顧

往路を完璧な形で終えることができましたが、前日のいい流れをどこまで上げていけるか、どこまで攻めていけるか、久々に楽しい復路を迎えることができました。

 

■総合順位

01位 青山学院大 10:43.42

02位 順天堂大 10:54.33

03位 駒澤大 10:54.57

04位 東洋大 10:54.59

05位 東京国際大 10:55.14

06位 中央大 10:55.44

07位 創価大 10:56.30

08位 國學院大 10:57.10

09位 帝京大 10:58.46

10位 法政大 10:58.46

11位 東海大 10:59.38

12位 神奈川大 11:00.00

13位 早稲田大 11:00.03

OP 関東学生連合 11:00.25

14位 明治大 11:00.28

15位 国士舘大 11:03.06

16位 中央学院大 11:07.33

17位 日本体育大 11:11.11

18位 山梨学院大 11:11.21

19位 駿河台大 11:13.42

20位 専修大 11:15.09

■総合順位(復路)

01位 青山学院大 5:21.36

02位 東洋大 5:26.25

03位 明治大 5:28.08

04位 東京国際大 5:28.19

05位 順天堂大 5:28.23

06位 創価大 5:28.46

07位 法政大 5:29.10

08位 中央大 5:29.19

09位 駒澤大 5:29.23

OP 関東学生連合 5:30.10

10位 東海大 5:30.24

11位 神奈川大 5:30.34

12位 早稲田大 5:30.48

13位 國學院大 5:31.21

14位 中央学院大 5:31.29

15位 駿河台大 5:32.31

16位 国士舘大 5:33.17

17位 帝京大 5:33.23

18位 専修大 5:36.23

19位 日本体育大 5:39.04

20位 山梨学院大 5:39.39

 

区間

06区 牧瀬圭斗 順天堂大 58:22

07区 岸本大紀 青山学院大 1:02.39

08区 津田将希 順天堂大 1:04.29

09区 中村唯翔 青山学院大 1:07.15

10区 中倉啓敦 青山学院大 1:07.50

 

【6区 若林陽大:区間5位(58:48)】

去年は重苦しい空気の中での復路スタートにも関わらず、最高の走りを見せてくれた若林くんが、今年も6区にスタンバイしました。今シーズンは、夏から秋に少し不調があったものの、記録会で5000m/10000mと自己ベストを出し、いつものポジションにしっかり戻ってきてくれました。久しぶりの時差スタートでしたが、前に順天堂が見える位置でのスタートでしたので、追える展開にはなったと思います。しかしその順天堂牧瀬くんは、区間賞の好走でグイグイと離して行く状況でした。まずは4.8k芦之湯で区間7番、落ち着いて入りました。本格的な下りに入り、9.0k小涌園前では区間7位。國學院を拾って、総合5番に押し上げました。13.4K大平台では区間6番、17.0kでは区間4番と、ビルドアップしてきて、平坦区間に入りました。平坦に入っても若林くんは強く、小田原中継所では区間5番、総合5番、前の帝京大学が見えるところまで持ってきました。昨年は一斉スタート、もう前を追って追って追いまくるしかない展開でも、自分の走りでどんどん前を拾いました。今年は6番スタートで、牧瀬くんが離れていく中でも、自分の役割をしっかり果たして、去年とほぼ同じタイムで走破しました。去年も指摘しましたが、どんな状況でも自分の走りをできるのは、やはりメンタルの強さ、冷静さを併せ持っている証左だと思います。今年は予選会はありませんので、怪我なく練習の積み上げができれば、6区ではもはや敵なしになる可能性もあると思っています。昨年後半は、1本1本集中したレースが続いたので、まずはゆっくりして万全の状況で春シーズンを迎えてほしいですね。

 
 
 
 
 
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【7区 居田優太:区間18位(1:05.49)】

7区は、駅伝デビュー戦の居田くんが走りました。去年好走している中澤くんへの変更もあるかもと思っていましたが、スピードスター居田くんがそのまま出場。前後とも30数秒の差がついていて、追うにしてもあまり前が見えない距離で、微妙な差になっていました。4区同様、7区も11.6k二宮まで定点がなく、GPSで様子をうかがう状況が続いていましたが、二宮の定点では区間14番。ほぼ半分が過ぎ、後ろの創価、東京国際、國學院がじわじわ迫ってくる中で、ぼちぼちギアを上げていかないと苦しくなる展開でした。しかし、その後もなかなか上げられず、18.3k大磯では区間15番、創価、東京国際と後続に差を縮められ、ほぼ集団になってしまいました。平塚中継所では、区間18番、総合7番に順位を落としタスキを繋ぎました。レース後の監督の話によると、16kあたりで、両脚が痙攣してしまったとのこと。タスキ渡しの時に変な崩れ方をしていたので気にはなっていましたが、そういう事情があったようです。監督も無理をさせず、自分のペースで行くよう指示を出したようですね。春シーズンは1500mで活躍しましたが、夏にあまり距離を踏めず、秋になってチャレンジ組で復帰した居田くん。MARCH対抗戦で10000m、12月の日体大で5000mの自己ベストを連発出し、上り調子で迎えた箱根駅伝でしたが、夏の不足分が出てしまったようです。それでも持ちタイムはチーム上位ですので、エース格として、持ち前のスピードを発揮できる3区での活躍がみたいです。

 
 
 
 
 
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【8区 中澤雄大区間3位(1:05.02)】

復路のジョーカー的なポジションになっていた中澤くんは、復路の真ん中の8区に当日変更で起用されました。全日本を見てもわかるように、ロードではチームトップクラスの走力と信頼感という位置づけになっており、いい位置できていればもっと上目指す走り、落としてきたら挽回する走りを期待されていたと思います。6.7k茅ヶ崎では、前の東京国際との差はほとんど変わらず、淡々と刻んで入っていることが確認できました。しかし15.6k遊行寺坂では、帝京を拾って、東京国際、創価と4位集団を形成。「まだ行ける」という表情をしており、区間賞も見える区間2番までビルドアップしました。18.4K影取では集団から抜け出し、単独4番、引き続き区間2番をキープ。坂を上りきったあとの平地でも、しっかり切り替えができていました。結局戸塚中継所では、駒澤のブレーキもあり、総合で単独3番、区間3番まで上げてタスキをつなげました。7区でのブレーキを一気に挽回し、さらに押し上げていった中澤くん。ロードでは安定して、持ちタイムの遥か上の走りをしてくれる安心感は、中大にとっては欠かせない存在になりました。いかに持ちタイムが箱根では意味をなさないか。今後、中大をライバル視してくる大学が出てくると思いますが、この中澤くんをタイムだけで測ろうとすると、しっぺ返しが来ると思います。

 
 
 
 
 
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【9区 湯浅 仁:区間3位(1:08.31)】

復路のエース区間は、変更なしで湯浅くんがそのまま入りました。個人的には、「絶対当日走る」と自信を持っていた湯浅くんでしたので、非常に期待が膨らみました。ロードの長いところでは安定感抜群、大きな取りこぼしもないことに加え、MARCH対抗戦では28分台に突入し、スピードも追いついてきたことを証明して見せました。7.7k権太坂では、東京国際と並走で3位集団を形成していましたが、区間10番だったため、集団のペースが上がってないのかなという不安がありました。実際、駒澤の山野くんが迫ってきているのもわかりました。しかししっかりとペースを刻めていることがわかり、まずはひと安心しました。圧巻だったのはその後ですね。横浜駅前で区間7位まで上げ、総合でも東京国際に3秒差をつけて単独3番。東京国際を振り切った後、さらにもう1段ギアを上げ、生麦では区間3番、追ってくる駒澤に30秒以上の差をつけていました。表情には変化なく、仕事人のように前だけを追っていました。順天堂がブレーキ気味だったので、もしかしたら総合2番まで見えるところ…で鶴見中継所に。井上主将が見えた瞬間に笑顔でガッツポーズをし、仕事人からようやく大学2年生に戻った瞬間でした。順天堂との差を、47秒まで縮めました。2位以下は、シード権圏外までわずかな差でしたが、ここでダメ押しできたかなと思います。8区〜9区と、攻める復路を体現しました。

 
 
 
 
 
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【10区 井上大輝:区間17位(1:11.09)】

最後のタスキは、当日区間変更の井上主将に繋がりました。今までチームエントリーには入るものの、実際走ることは叶わなかった井上主将ですが、最初で最後の大学駅伝、しかもアンカーという大役に抜擢されました。最初は抑えて入ったようで、5.9k蒲田は区間16番。駒澤がジリジリ迫ってきて、16.5k田町では、4秒差まで迫られ、ほぼ並走状態でした。その後並走に持ち込まれ、抜かれましたが、主将の意地でもう一度抜き返しました。その時に脚がつったらしく、ペースを上げられない苦し展開になりました。現状キープの苦しい走りの中でも、なんとか笑ってゴールしようと必死の井上主将に、こみ上げてくるものがありました。駒澤、東京国際、東洋にかわされてしまいましたが、今年1年の目標であった「シード権」をクリアする総合6位でのフィニッシュでした。元日のポイント練習で井上くんの起用を決めたという藤原監督ですが、ギリギリでチャンスを掴んだ井上主将の集中力、また、1年間(というよりシーズン途中で)苦労してチームをまとめた井上主将がアンカーというシチュエーションに、関係各位、ファンの皆さんは、心を掴まれたことかと思います。最高の瞬間を主将に、という選手も多かったことと思いますし、それが実現されて、もはやドラマか何かを見ているのではないかという心境になりました。

 
 
 
 
 
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6位でシード権を獲得しました。本当に長かったこの10年間。山あり谷ありで、詳述は後日にしますが、自分としてはもっともっと感涙に浸るのかと思いました。しかし実際は、吉居くんの「空前絶後」の走りがあったり、一瞬3位表彰台も見えたり、2日間ずっと興奮しっぱなしだったせいか、感涙というよりは笑顔と幸福感で終われた箱根駅伝でした。復路単独3位になった時は本当に興奮しましたが、「もっともっと泥臭く頑張って、表彰台は来年目指しなさい。」という碓井さんからのメッセージだったのかもしれませんね。また来年、泥臭く頑張った結果として、3位表彰台が待っていると思います。井上主将の系譜は後輩たちに確実に繋がれ、その背中を見ていた後輩たちがきっとやってくれるはずです。また1年、応援させてください。

【1月2日】(第98回東京箱根間往復大学駅伝競走)往路回顧

新年あけましておめでとうございます。今年も「怒涛の3日間」が過ぎました。元日のニューイヤー駅伝では、1区舟津くん、6区中山くんが区間賞を獲得し、箱根駅伝に向けて非常にいい流れを作ってくれました。その勢いに乗るような形で、第98回箱根駅伝は、往路6位、復路8位、総合6位という素晴らしい結果となりました。チーム一丸で勝ち取ったシード権、非常に多くのドラマがありました。

 

まずは、往路の振り返りをしてみたいと思います。

 

■総合順位(往路)

01位 青山学院大 5:22.06

02位 帝京大 5:24.43

03位 駒澤大 5:25.34

04位 國學院大 5:25.49

05位 順天堂大 5:26.10

06位 中央大 5:26.25

07位 東京国際大 5:26.55

08位 創価大 5:27.44

09位 東洋大 5:28.34

10位 東海大 5:29.14

11位 早稲田大 5:29.15

12位 神奈川大 5:29.26

13位 法政大 5:29.36

14位 国士舘大 5:29.49

15位 山梨学院大 5:31.42

OP  関東学生連合 5:30.15

16位 日本体育大 5:32.07

17位 明治大 5:32.20

18位 中央学院大 5:36.04

19位 専修大 5:38.46

20位 駿河台大 5:41.11

区間

01区 吉居大和 中央大 1:00.40

02区 田澤 廉 駒澤大 1:06.13

03区 丹所 健 東京国際大 1:00.55

04区 嶋津雄大 創価大 1:01.08

05区 細谷翔馬 帝京大 1:10.33

 

【1区 吉居大和:区間賞/区間新(1:00.40)】

戦前より藤原監督が宣言していた通り、今年は吉居くんが1区で登場しました。監督、チームメイト、ファンの皆さんのイメージは、それなりのペースについていって(あるいは引っ張って)、振り落とした後5~6人の先頭集団を形成し、ラストスパートで抜け出す、というものだったと思います。しかし実際は、想像をはるかに超えていました。日比谷通りに出てすぐにスローペースの兆しが見えると、サッと前に出て集団を引っ張りました。早稲田井川くん、東洋児玉くんあたりが反応し、集団を作る展開かなと思いました。しかしそこから250のペースに上げ、誰もついてこないことがわかると、そのまま250(若干切る)ペースで押し続けました。みるみるうちに後続の集団とは差が開き、10k通過がなんと2758。区間新のペースで押していきます。その後少しペースは落ちるものの、足取りや表情には余裕がありました。鶴見中継所に飛び込んだ時には、後続に約40秒差をつけ、区間記録を更新する区間賞。1区吉居くんを宣言していたことで、他校からだいぶ骨っぽい選手が揃い、接戦になることを予想していましたが、杞憂に終わりました。なぜこのような圧勝劇が生まれたのか考えましたが、夏の走り込みが予想以上に上手くいき、それにより長い距離にも自信を持てたことが挙げられると思います。加えて、12月の日体大では、負荷をかけた状態で250のペース走を行い、押せる感覚をつかんだことが良かったのだと思います。チームとしては、100点満点以上の好スタートを切ることができました。他大の心配をしている余裕はありませんでしたが、27分台の選手もいたのに、なぜ積極的にいかなかったのかな(少なくとも吉居くんよりは、ハーフに実績があるにもかかわらず…)、いっていればもっと展開は変わっていたよな、と思いました。

 
 
 
 
 
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【2区 手島 駿:区間15位(1:08.52)】

2区経験のある森凪くんが10区にエントリーされたため、中大にとっては「耐える区間」という位置づけになった2区。本来は復路で力を発揮する手島くんに白羽の矢が立ちました。吉居くんがある程度前の位置で来る可能性が高いことはわかっていたものの、復路のイメージが強い手島くんが、2区でいったいどういう走りをするか、失礼ながらもちょっとイメージがわきませんでした。先頭でタスキを受けた手島くんですが、早々に駒澤田澤くん、青山近藤くんらにかわされました。序盤から3分を少し切るラップを淡々と刻み続けいたため、決して遅かったわけではなく、やはり2区に集ったスター選手が速かったということです。その後も大きくペースを崩したりリズムを崩したりすることなく、終わってみれば区間15位、69分を切る68分台でフィニッシュでした。これは、藤原監督と事前に打ち合わせた通りのタイムだったそうです。ぱっと見は、区間下位に沈んだように見えますが、チーム事情を知っているファンにとっては、この記録、この手島くんの走りが、どれほどチームに勇気を与えてくれたか理解できたと思います。「耐える2区」に抜擢された手島くんでしたが、2区でも自分を見失うことなく、手島くんらしい粘りに粘って刻みに刻んで68分台でまとめ、シード権圏内を確実にターゲットにできる位置でタスキをつないでくれました。この手島くんの走りは、「素晴らしい」の一語に尽きます。決して失敗ではなく、むしろ設定タイムを上回った好記録です。影のMVPと言っても過言ではありません。4年生のロード職人が、陸上生活最後の大一番で、いぶし銀の活躍を見せてくれました。

 
 
 
 
 
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【3区 三浦拓朗:区間7位(1:02.38)】

3~6区は、「ジャンプアップ区間」に設定され、その先陣を切ったのが三浦くんでした。2年時に同じ3区、3年時に裏の8区を走っており、経験値は抜群。それに加え、突っ込んだり刻んだりと、クレバーな走りができることが三浦くんの持ち味です。藤沢の定点では、区間6位。1kを3分くらいで入りましたが、前の集団がしっかり見えるところでロックオンしました。その後、14.3k茅ヶ崎の定点では、東洋、国士舘、山梨、創価をとらえて総合7位のシード権圏内にジャンプアップしました。茅ヶ崎でも区間6位でしたが、しっかり後半ビルドアップできているようでした。最後は少し疲れたでしょうか、東洋に秒差かわされましたが、法政を離して総合7位、個人も区間7位でタスキを繋ぎました。春先は調子が上がらなかった三浦くんですが、全日本予選会は「王将」として出場。それ以降は主要大会に出場し続け、全日本ではゲームチェンジャーとなりました。全日本終了後は、箱根一本に絞り練習を重ね、前々回大会の3区リベンジを見事に果たしました。ジャンプアップ区間のトップバッターに三浦くんがいる、という安心感は、王将の存在そのものだと思います。

 
 
 
 
 
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【4区 中野翔太:区間5位(1:02.17)】

今シーズン絶好調で、藤原監督が上り適性を絶賛していた中野翔くんですが、細かなアップダウンのある4区で出場しました。往路での出場は、おおよそ見当はついていましたが、てっきり5区だと思っていたので、想定の範囲内ではあったものの、少しだけサプライズでした。4区は二宮まで定点が無いので、序盤どのくらいのペースだったのかわかりませんでしたが、8.9k二宮では、区間12位。だいぶゆっくり入ったな、という印象でしたが、後ろから創価嶋津くん、順天堂石井くん、法政河田くんなどが上がってきて、集団になっていました。しかも、この集団が区間賞ペースで突っ込んでいたので、中野くんはうまくそのペースを合わせ、リズムに乗ることができたようです。酒匂橋の定点では、区間7位で嶋津くんらと5位集団を形成。小田原中継所の前に少し離され、総合順位は8位と1つ下げたものの、区間5位でまとめました。予選会の走りを見て、10マイル以降の粘り(=ハーフの走力)が課題となっていましたが、冷静に序盤は入り、しっかりビルドアップするという理想的な形で、区間上位でまとめきりました。三浦くん同様、中野翔くんも全日本以降は試合には出場せず、箱根一本に合わせてきましたが、課題であったハーフの走力は、この期間にしっかりクリアされました。

 
 
 
 
 
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【5区 阿部陽樹:区間6位(1:11.58)】

畝くんの後継者は、ルーキーの阿部くんでした。シーズン序盤から大舞台に出場し、その都度しっかり結果を出している阿部くんでしたが、走力とともに適性も問われる5区なので、適性という部分では、外野の私たちにとっては未知数でした(箱根終了後に、夏合宿時の上りTTでは、阿部くんがダントツに速かったと藤原監督がコメントしていますね)。最初の定点の函嶺洞門では、前後と数秒差の区間7位と、まずは安全運転で入りました。そこから一気にギアを上げ、7.0k大平台では、区間4位にまで上げました。11.7k小涌園前では、区間5位。その後、芦之湯区間6位、元箱根区間6位と、序盤から安定して上位で走れていました。芦之湯以降、順天堂四釜くんが上げてきて、その分順番は下げましたが、往路6番でフィニッシュしました。監督の後日談によると、走力だけで持ってきたということで、確かに大きなストライドで山上りはどうなんだろう…と思いました。逆に、走力だけで押し切れる1年生もすごいので、しっかり山の準備をして臨んだら、とんでもない記録が出そうです。そうすれば、上に2人いる同期(青学若林くん、東海吉田くん)も追い越せそうですね。

 
 
 
 
 
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往路については、もはや余計なことを書かなくても、100点満点ということで認識を一致できると思います。あまりにも完璧すぎたので、復路が俄然楽しみになった今回の往路でした。

【12月26日】(第72回全国高等学校駅伝競走大会)出場チーム

お正月のニューイヤー駅伝箱根駅伝を前に、高校生の大一番、全国高校駅伝が今週末の日曜日号砲を迎えます。出場チームは、以下の通りです。

 

■出場チーム

北海道 札幌山の手 3年連続13回目

青森 青森山田 6年連続27回目

岩手 一関学院 27年連続31回目

宮城 仙台育英 8年連続32回目

秋田 秋田工 9年連続27回目

山形 東海大山形 5年連続19回目

福島 学法石川 11年連続13回目

茨城 水城 13年連続16回目

栃木 那須拓陽 4年連続12回目

群馬 東京農大二 3年連続30回目

埼玉 埼玉栄 5年連続41回目

千葉 八千代松陰 4年連続14回目

東京 國學院久我山 3年連続24回目

神奈川 東海大相模 25年ぶり2回目

山梨 山梨学院 11年連続21回目

新潟 中越 3年連続17回目

長野 佐久長聖 24年連続24回目

富山 高岡向陵 2年連続21回目

石川 遊学館 13年連続14回目

福井 敦賀気比 4年連続14回目

静岡 浜松日体 4年ぶり8回目

愛知 豊川 8年連続9回目

三重 伊賀白鳳 2年ぶり32回目

岐阜 中京 2年ぶり40回目

滋賀 滋賀学園 4年連続14回目

京都 洛南 7年連続28回目

大阪 清風 13年ぶり35回目

兵庫 西脇工 2年ぶり32回目

奈良 智弁カレッジ 5年連続5回目

和歌山 田辺工 3年ぶり2回目

鳥取 米子松陰 7年ぶり7回目

島根 平田 2年連続2回目

岡山 倉敷 44年連続44回目

広島 世羅 18年連続51回目

山口 西京 29年連続34回目

香川 小豆島中央 6年連続6回目

徳島 つるぎ 2年連続30回目

愛媛 今治北 17年ぶり17回目

高知 高知農 2年ぶり45回目

福岡 自由ヶ丘 2年ぶり2回目

佐賀 鳥栖工 12年連続46回目

長崎 松浦 2年ぶり4回目

大分 大分東明 11年連続20回目

熊本 九州学院 18年連続41回目

宮崎 宮崎日大 2年ぶり3回目

鹿児島 出水中央 初出場

沖縄 北山 3年連続10回目

 

※太字はスポーツ推薦合格者所属のチーム

 

ディフェンディングチャンピオンの世羅は、去年3区の区間記録を更新したムワンギくんが残り、そこに塩出くん森下くんの13分台が脇を固める布陣で、後半を走る選手も持ちタイムがよく、隙は無さそうです。仙台育英は、10000m28分台の吉居くん堀くんに、留学生のムテチくんも10000mで好走。両校は展開次第ではどのようにも転びそうなので、出遅れることは許されません。洛南は昨年、日本人のみのチームとしての最高記録を更新。今年3種目で高校最高記録を更新した佐藤くんは、留学生とも五分でいけそうですし、後半区間も高位で安定しているので、3区を凌げれば優勝も見えてくると思います。スピードがある学法石川や、ロードに強い倉敷も面白いですね。

 

中大の新入生では、吉居駿恭くん(仙台育英)、佐藤くん(秋田工)、伊東夢翔くん(國學院久我山)、溜池くん(洛南)、西くん(宮崎日大)が、1区で激突する可能性があります。実に出場予定7名中5名です。序盤からバチバチの戦いが見られますね。永島くん(農大二)、森くん(埼玉栄)は、3区で出場でしょうか。地区大会では、2人とも2位を大きく離しての区間賞だったので、どういう走りをするか楽しみです。