中央大学陸上競技部長距離ブロックと作新学院硬式野球部と
※ブログ引っ越しました

【第86回箱根駅伝】往路回顧

新年明けましておめでとうございます。…って、年が明けてから3週間も過ぎてしまいました。

箱根が終わりましたね。今年は順調に?東洋が優勝。中大は、戦前の予想を大きく覆す4位でした。

浦田監督が、『エースがいない分総合力で勝負』とおっしゃっていましたが、まさにその通りのレースになりました。区間賞を取って大きくタイムを稼ぐ選手はいないけれど、区間上位中位でタスキを運ぶという、今の中大を象徴するようなレースでした。

【1区水越:区間6位(1.03.16)】

戦前より予想された、森本がハイペースでとばす展開が的中してしまいました。そのウワサに呼応するかのように、各校実力者がエントリーし、豪華メンバーになりました。そんな中、陸上生活引退試合の水越が大健闘。我慢の区間の予定でしたが、49秒差の6位でした。ハイペースで早々に脱落者が出る中で、最後のスパート合戦まで粘ることが出来ました。間違いなくここでいい流れを作りました。個人成績でも、日体大・出口より上位にいけたのは大きいですね。

【2区山本:区間13位(1.10.14.)】

エースがいない分、ここも我慢の区間。予想通り苦戦はしましたが、総合10位で繋げました。最低限の仕事といったところでしょう。今年度前半戦は故障で出遅れましたが、駅伝にきっちり合わせてくるところは、さすが山本です。欲を言えば69分30秒あたりを期待していましたが、力からするとあと30秒(69分45秒)は縮められたかな、と思います。

【3区棟方:区間8位(1.04.12)】

中大にとってはここから、という区間。スピード上位の棟方を予想していましたが、見事に的中しました。タスキを受け取った順位や状況(単独走か並走か)にもよりますが、区間8位(総合10位)ならば、こちらもギリギリ及第点。棟方の力からすると、やはりあとマイナス30秒はできたかな。前との差を計算できる位置でつなげられました。

【4区佐々木健太区間4位(57.14)】

4区は、1年生で唯一参戦の佐々木でした。上尾で結果を残せなかったので、距離不安かな?とも思いましたが、完全な杞憂でした。終始東洋の世古と並走し、最後は若干離されてしまいましたが、箱根デビューで区間4位(東洋世古と同着)は立派。総合順位も8位(7位東洋とは2秒差)まで上げられたことは、結果大石の快走を引き出した遠因にもなったように思います。(かねてよりポテンシャルの高さを指摘されていましたが、並走での強さ、駅伝への慣れ、上手く表現できませんが、上手さやすごさを感じました)

【5区大石:区間3位(1.21.30.)】

東洋柏原とほぼ同時にタスキを受けましたが(←おかげでいっぱいテレビに映った)、付いていかず、前半抑え気味で入りました。山にはいって一気にシフトチェンジしたようですが、やはりエースですね。中継車にぶつかったり両足が痙攣したりなどのハプニングにもかかわらず、区間3位で総合4位まで押し上げました。向かい風の影響で80分台は無理でしたが、山の職人がきっちり仕事をしたいぶし銀の走りでした。佐々木からのいい流れを、さらに良くして復路につなげた、そんな印象でした。(言葉では表現しづらいですが、魂の走りとか根性とか、大石の走りからは何か感動的なものがひしひしと伝わってきて、目頭が熱くなりました)

1区水越が作ったいい流れを、我慢の区間でギリギリでつなぎ、佐々木大石のコンビで上げていく、という本当に理想的な展開だった往路でした。久々に2日の日は興奮しました(笑)。