中央大学陸上競技部長距離ブロックと作新学院硬式野球部と
※ブログ引っ越しました

【第87回箱根駅伝】復路回顧

【6区山下:区間13位(1.00.54)】

大石からいい流れを引き継いだ復路スタートの山下でしたが、区間13位と振るわない結果でした。落ちてきた城西を拾い、ひとつ順位を上げたものの、去年の走りを見ることはできませんでした。去年の転倒後、ケガをしてしまい、4月以降は箱根一本に決めて調整してきたそうです。普通なら1分、良ければ1分半縮めることが出来たかと思いますが、この差はケガの影響(=走りこみ不足)のように感じました。

【7区齊藤:区間6位(1.04.58)】

エース齊藤が7区で登場、サプライズになりました。山下からの流れをどう変えるか注目しましたが、序盤、28秒先行していた日体大に追い付き、しばらく併走したようです。日体大矢野が思うほどタイムが伸びず、大磯では逆に25秒突き放しました。しかし、平塚中継所では、区間3位の拓殖野本に27秒差まで迫られていました(相変わらずテレビで様子をうかがうことはほとんど出来ませんでした)。早稲田三田、東洋大津といった実力者が揃う中、持ちタイム2位とのことであと少し縮められたかな、と思いますが、順位をしっかり上げることが出来たので、及第点ではないでしょうか。

【8区新庄:区間4位(1.06.50)】

前の明治とは2分以上の差、後ろからは日体大の実力者筱嵜が迫ってくるという過酷な状況でしたが、区間4位で見事切り抜けました。遊行寺坂では筱嵜に16秒差まで詰められ、区間順位も6位まで落としました。しかし影取では、再度25秒差まで広げ、突き放しました。遊行寺坂から一気にペースアップが出来たようですね。高校時代から駅伝で実績を上げてきた新庄ですが、ロード適性や駅伝センスが抜群にいいですね。また、単独走で淡々とペースを刻むようなレースも合っているようです。登り基調の8区を攻略出来たことも大きな収穫です。

【9区井口:区間14位(1.11.38)】

9区齊藤を予想していたため、井口9区もサプライズでした。序盤はゆっくり入っていったので、後半伸ばしていく作戦かと思いましたが、後半も思いのほか伸びなかったです。横浜駅前では、帝京安藤、拓殖真家に一気に詰められ集団になりました。安藤は後半落ちましたが、真家とは併走後、突き放されました。相当調子が良かったのでしょう、浦田監督のサプライズ起用でしたが、準エースが集まる9区23.2kmではやや荷が重かった印象があります。ただ、この一年(実質半年?)で、かなり伸びてきているので、今後が本当に楽しみです。そのためにも、ケガには十分に注意してほしいです。

【10区塩谷:区間6位(1.11.12)】

6秒先に拓殖を追って行ける展開になりましたが、すぐに拓殖に追い付いて併走に持ちこみました。10区の序盤中盤は本当に映らないのでやきもきしましたが、新八ツ山橋では15秒離していました。しかし、その後ペースが一気に落ち、馬場先門では再度併走。最終的には、ご存じの通りラスト1kmの壮絶なラストスパートで拓殖を突き放してゴールでした。ケガからの復調途上で、調整レースでの結果も悪く心配していましたが、なんとか区間6位でまとめました。「粘りのレース」という、塩谷得意のパターンになりましたね。単独走にも強いので、10区には最適だったかもしれません。体調が万全であれば、区間3位まで見えたかも。ただ、レース途中にケガをしたとの情報もあるので、心配です。

全体的にみると、実力通りのいいレースが出来たように思います。ただ、駅伝全体のレベルが上がり、全日本あたりからスピード化傾向が強くなっています。こうなってくると、中大や山梨あたりは分が悪いですね。また来年に向けて、新たな課題が見えてきたかと思いますが、さらにこの1年頑張ってほしいです。井口キャプテンに期待です!