中央大学陸上競技部長距離ブロックと作新学院硬式野球部と
※ブログ引っ越しました

【第91回箱根駅伝】復路回顧

【6区谷本:区間6位(59.53)】

山下りは、去年のサブだった谷本くんでした。3秒差の東海大を含めると、15チームが一斉スタート。5.1k芦之湯までの上りは区間賞ペースで、日体大秋山くんらと後続を引き離しました。下りに入って9.1k小涌園前では、通過順位7位(総合9位)の区間4位で通過、13.7k大平台で区間2位、17.0k函嶺洞門区間3位と、下りでは抜群の強さを発揮しました。ラスト3kは落ち、区間6位となってしまいましたが、初出場で59分台。復路に勢いをつける走りをしてくれました。未知数の谷本くんでしたが、6区で城西と大東を捕らえられれば、と思っていましたが、見事に捕らえ、9位城西に18秒差をつけました。今後も楽しみな選手ですね。

【7区徳永:区間8位(1:04.44)】

スーパーサブだった徳永くんが7区に起用されました。本来1区の予定だったものが、故障で急遽7区に変更されたようです。山梨市谷くんとの併走がずっと続いていましたね。11.8k二宮では、市谷くんと併走、すぐ後ろに東海大石橋くんが来ていました。18.1k大磯では、市谷くんを離して石橋くんと併走、中継所では石橋くんを振り切って区間8位(総合8位)でタスキリレー。ラストはさすが徳永くんという走りでしたが、本来の徳永くんの力であれば、もっと突き放して、単独走で押していけたかと思います。本調子ではなかったのが残念ですが、徳永くんらしい走りは見せてくれたと思います。

【8区永井:区間3位(1:05.47)】

一昨年の「幻の区間賞」永井キャプテンが、最後の箱根に登場。襷を受け取り、笑顔で走り出したのがとても印象的でした。「目標は区間賞」だけあり、最初から単独走でもグイグイ押していきました。7.0k茅ヶ崎では区間3位で見た目順位6位、見た目7位の東海大をとの差をさらに広げました。15.9k遊行寺では、区間トップと4秒差の区間4位。追いかけてくる山梨や東海もいいペースで来ていたので、茅ヶ崎でのタイム差とほとんど変わりませんでした。18.4k影取では、5秒差の区間2位。山梨東海との差も気になりますが、区間賞への期待も膨らみました。結局、区間3位で繋ぎました。戦前、「楽しんで走る」と語っていた永井くんですが、十分楽しめたのではないかと思います。シード圏外までは4分弱の差があり、シード権は確定的、目標の67位を狙える位置まで押し上げました。

【9区松原:区間18位(1:12.13)】

予選会突破の立役者、松原くんが9区で登場。しかし、序盤からなかなかペースが上がりませんでした。コメントによると、レース中左ひざに故障が発生し、繋げることを目標に走ったそうです。7.8k権太坂では区間19位、山梨東海にだいぶ差を詰められ、14.7k横浜駅前でも区間19位、逆に山梨東海に置いていかれました。20.2k生麦でもペースは上がらず区間18位。追いかけてくる城西をなんとか振り切り、区間18位、総合8位を維持したまま、最終10区へ襷を繋ぎました。松原くんは、来年度は主軸になる選手。ケガが大事に至っていないことを願います。

【10区多田:区間20位(1:22.49)】

前回9区を走った多田くんが、今年は10区に入りました。新聞記事やコメントによると、エントリー締切後、アップをしている時から少し痛みがあり、それでも気にするほどではなかったので、そのまま走ったようです。8kまではなんとか走れたようですが、それ以降は徐々に痛みが強くなり、厳しい結果になったようです。永井キャプテンがケガで走れない時は、チームを引っ張ってくれた影の功労者。最終学年で結果を残すことはできませんでしたが、実業団でまた再スタートを切って欲しいです。大怪我ではないことを切に願います。

今回は9区と10区でアクシデントが発生したため、シード権獲得は叶いませんでした。しかし去年と大きく違うのは、出遅れてズルズルというのではなく、本当に辛いアクシデントが原因だったということ。9区までの戦い方はプラン通りだっと思います。方向性が間違っていなかったことは確認できたと思うので、次回リベンジに向け、新たなスタートを切って欲しいと思います。