中央大学陸上競技部長距離ブロックと作新学院硬式野球部と
※ブログ引っ越しました

【11月24日】(MARCH対抗戦 2021)_試合結果

MARCH対抗戦の観戦に行ってきました。観戦に行くのは、去年の日本選手権長距離以来で、実に1年ぶりでした。また、MARCH対抗戦という初の試みは、青学原監督が旗振り役となって実現にこぎつけました。箱根エントリーを目指すこの大事な時期に、勝負にこだわった熱いレースが繰り広げられました。また、演出も素晴らしく、ドローンでの撮影やラップタイム表示など、今までの競技会とは一線を画す画期的な大会になりました。

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■対抗戦10000m

01組 02着 中野倫希 30:03.90

01組 03着 髙沼一颯 30:07.66

01組 05着 羽藤隆成 30:31.34

01組 12着 植村優人 30:56.97

01組 17着 藤井拓輝 31:16.04

01組 23着 川田 涼 32:21.36

02組 04着 丸山大輝 29:38.59

02組 09着 佐野拓実 29:56.78

02組 15着 矢萩一揮 30:23.15

02組 16着 浦田優斗 30:31.81

02組 20着 小木曽竜盛 30:46.59

02組 25着 大澤健人 31:21.38

03組 02着 居田優太 28:46.35

03組 04着 湯浅 仁 28:47.81

03組 06着 倉田健太 29:11.84

03組 11着 山田俊輝 29:26.30

03組 13着 園木大斗 29:33.89

03組 15着 梶山林太郎 29:38.30

03組 19着 田井野悠介 29:56.21

03組 26着 千守倫央 31:14.95

04組 07着 井上大輝 28:45.30

04組 21着 伊東大翔 29:30.08

04組 28着 山口大輔 30:20.97

04組 30着 山平怜生 30:51.94

05組 09着 阿部陽樹 28:37.35

05組 11着 若林陽大 28:42.02

05組 21着 助川拓海 29:10.29

05組 26着 東海林宏一 29:36.04

 

1~2組ですが、両組とも積極的に前に出て引っ張っていたのが印象的でした。ペーサーは3組以降しかいないため、どれだけ自分たちでペースを作り押していけるかのチャレンジだったのではないかと推測します。1組目は、青学の選手が一人飛び出したものの、その後ろの集団は中大勢全体で交互に引っ張っていました。後半、中野くん髙沼くんが前で集団を作り交互に引いて、ペースを落とさなければ29分台も、という雰囲気でしたが、わずかに及びませんでした。先頭で押していくいい内容だったので、29分台は時間の問題かと思います。

 
 
 
 
 
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2組も、はじめは小木曽くんが引っ張り、その後丸山くん浦田くん大澤くんあたりが交互に絡む展開でした。徐々に落ち始め、丸山くんが先頭集団に残りました。29分30秒を切れるペースで進んでいましたが、残り1周で離されてしまいました。ラストスパート勝負ではさすがに分が悪かったですが、大きく自己ベストを更新しました。このペースでもしっかり先頭に絡んで粘れるタフさ、今後の伸びしろを考慮すると、まだまだここは通過点だと思います。浦田くんが非常に軽い走りで調子良く見えましたが、おそらく途中で差し込みが来たようで、後半は我慢のレースとなってしまいました。

 
 
 
 
 
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3組目は、立教の上野監督がペーサーを務め、28分台が目標となる組になりました。3組からAbemaでの配信も始まって、非常に派手な演出も始まりました。上野監督のペースメイクが少し速かった影響で、湯浅くん居田くんが少し後ろで集団、やや遅れて倉田くん山田くん、少しずつ落ちていった園木くんに梶山くんが追いつく展開でした。この組はネット記事にもなっているように、故障で調整レースだった明治の鈴木キャプテンが、チームを問わず出場した選手に声掛けを行い、多くの選手が勇気づけられ、モチベーションが上がったようです。鈴木キャプテンに応える形で、湯浅くんと居田くんが28分50秒切りの大幅自己ベスト。湯浅くんはスピード面での成長を見せてくれました。倉田くんも大幅自己ベスト、梶山くんが29分台、園木くんが復活と、非常に収穫の多かった組となりました。

4組は、チャレンジとなる選手が多かった印象です。山口くん山平くんは、持ちタイム上位の組では厳しかったですね。伊東くんは、いい感じで来ていましたが、途中から差し込みがあったように見えました。この組では持ちタイムトップの井上キャプテンが、意地を見せてくれました。縦長の小さい集団の最後方でしたが、こぼれそうになっては粘りを繰り返し、必死についていきました。途中少しペースが落ちたところで休めたのもよかったと思います。さすがに最後の1周はバテましたが、しっかり自己ベストをたたき出し、いいアピールになりました。タイム以上に粘りや根性を見せてくれました。

 
 
 
 
 
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最終5組は、28分15秒がひとつのターゲットになったようです。ここもチャレンジになった選手がほとんどでした。SGHの外国人選手がペーサーとなり、250くらいのペースだったかと思います。青学の集団の後ろに、阿部くん若林くんがいました。2人とも余裕を持ちながら集団におり、かつ、この集団を、実力者の法政鎌田くんが引っ張る展開だったので、タイムへの期待が大きく高まりました。くしくも、全日本予選会2組の再現となりましたね。この集団がうまく機能し、全体でタイムを上げることができました。阿部くんが大幅自己ベストで28分30秒台に突入。若林くんもあと一歩で30秒台の自己ベストでした。阿部くんは、ようやく持ちタイムが結果に追いついてきましたね。若林くんは2戦続けて自己ベスト。待ちに待ったスピードスターが戻ってきました。助川くんは、少し動きが重かった印象です。連戦の疲労でしょうか。

今回は初の試みに加え、箱根前哨戦という位置づけ、大学によっては箱根エントリー最終選考も兼ねていたようで、時期的には一番いいタイミングで行われ、結果は大成功でした。イベントとしての大会、そして選手のモチベーションアップはもちろんでしたが、3組の明治鈴木キャプテンのような、大学の垣根を超えた一体感が、個人としては新たな気づきとなりました。こういう素晴らしい大会が、今後も継続的に行われるよう、ファンとしてフォローしていきたいですね。