中央大学陸上競技部長距離ブロックと作新学院硬式野球部と
※ブログ引っ越しました

【1月9日】(第13回宮崎県市町村対抗駅伝)試合結果

宮崎県駅伝が開催され、西くんが都城市代表で出場しました。

 

区間記録

07区 01位 西 優斗 都城市 16:49

箱根が終わった後で、ちょうど帰省しているタイミングでの出場でしょうか。入学後は結果が出ず苦労続きでしたが、やはり西くん、ロードは強いですね。

【1月3日】(第99回東京箱根間往復大学駅伝競走)復路回顧

完璧に往路をこなし、2番で迎えた復路ですが、当日エントリー変更を加えて、4年生4人が入りました。

 

■総合順位

01位 駒澤大学 10:47.11

02位 中央大学 10:48.53

03位 青山学院大学 10:54.25

04位 國學院大學 10:55.01

05位 順天堂大学 10:55.18

06位 早稲田大学 10:55.21

07位 法政大学 10:55.28

08位 創価大学 10:55.55

09位 城西大学 10:58.22

10位 東洋大学 10:58.26

11位 東京国際大学 10:59.58

12位 明治大学 11:01.37

13位 帝京大学 11:03.29

14位 山梨学院大学 11:04.02

15位 東海大学 11:06.02

16位 大東文化大学 11:06.08

17位 日本体育大学 11:06.32

18位 立教大学 11:10.38

19位 国士舘大学 11:13.56

OP  関東学生連合 11:17.13

20位 専修大学 11:19.28

 

区間

06区 伊藤蒼唯 駒澤大 58:22

07区 葛西 潤 創価大 1:02.43

08区 宗像直輝 法政大 1:04.16

09区 岸本大紀 青山学院大 1:07.27

10区 西澤侑真 順天堂大 1:08.42

 

【6区 若林陽大:区間2位(58.39)】

6区山下りは、4年連続で若林キャプテンが入りました。今年度は、主将としてチームを牽引する一方、関東インカレでも10000mを走り、年間を通してチームをしっかりまとめてきました。若林キャプテン自身は平地を走りたかったようですが、有終の美は、いちばん経験のある山下りとなりました。トップ駒澤とは30秒差。当然突っ込んで入り前を追って、登りが終わる芦ノ湯で区間4位、その後本格的な下りが始まってからは、小涌園前で区間2位、大平台で区間2位、函嶺洞門でも区間2位。今年はさらにパワーアップして山を下っていきました。しかし、前を行く駒澤伊藤くんが区間賞の走りで、タイム差は47秒まで広がりました。58分30秒台で走って区間2位ならば、もはや相手を称賛するしかない、そう思わせる若林キャプテンの素晴らしい走りでした。走った後、いつも冷静な若林キャプテンが感情を出して号泣していたのが印象的でした。これだけ走れても悔しいと思える、強いチームになったと思います。

 

【8区 千守倫央:区間4位(1:03.15)】

4年生2人目として、7区には今期絶好調の千守くんが当日変更で入りました。去年は大変苦労して、復活を目指して地道な努力を重ねてきましたが、今年はそれがようやく花開き、関東インカレ入賞、日本インカレ2位、出雲全日本と好走と、本来の姿が戻りました。駒澤と48秒差でスタートも、ほぼ中間といえる定点の二宮では、区間5位。表情には余裕が感じられたので、前半落ち着いて入って、ここからビルドアップしてくるな、という思いが的中しました。大磯の定点では、駒澤と6秒詰めて区間4位。結局平塚中継所では、3秒詰めての区間4位。しっかり役割を果たしました。トラックも駅伝も、割と短いところでの好走が多かったので、ハーフの距離でどうか…と思いましたが、完全に杞憂でしたね。1年2年時に、1区で辛酸を舐めた千守くんでしたが、最終学年でしっかりリベンジしました。

 

【8区 中澤雄大区間7位(1:04.58)】

3人目の4年生は、8区の中澤くんでした。レース後の話を見てみると、今年度はロードの長いところにレースを絞って取り組んできたとのこと。確かにトラックではあまり見かけませんでした(かつて、8区を走った小柳くんが、10000mとハーフに照準を合わせて取り組んでいた記憶があります)。ロード職人に加え、8区職人でもある中澤くんなので、おのずと期待が高まります。茅ヶ崎の定点では、駒澤と3秒差の区間7位。後半の坂を意識してゆっくり目の入りだったのかと思います。予想通り、遊行寺の坂では駒澤に4秒差をつけて区間6位。坂への備えは万全だったようです。影取では区間順位を4位まであげて、最後の追い上げ体制に入りましたが、最後の最後でペースが落ちました。それでも、去年のタイムより速く走って区間7位。しっかり力は出し切れた結果でした。

 

【9区 湯浅 仁:区間6位(1:08.54)】

9区は、復路唯一の3年生の湯浅くんでした。去年は同区間3位、その後東京マラソンにも出場し、持ち前のスタミナ強化をしつつスピードもつけて、5000m13分台まできました。去年よりもスケールアップした湯浅くんは、予定通りの9区配置でした。権太坂の定点では、区間10位。湯浅くんも落ち着いた入りだったのでしょうか。前を行く駒澤の山野くんが非常に良い走りだったので、前を追っていかないと総合優勝は見えない状況になっていました。横浜駅前で区間11位。後半を迎えても、まだギアは上げられていませんでした。生麦で区間6位、最後の3kを切ってギアを上げました。鶴見中継所では区間6位でタスキリレー。去年と比べかなり苦しいレースになったのかなと思いますが、後半の粘りは湯浅くんの意地だと思います。駒澤との1分半の差を追います。

 

【10区 助川拓海:区間3位(1:09.27)】

最終10区を勝ち取ったのは、4人目の4年生、助川くんでした。秋シーズンから調子を上げた田井野くん、ハーフ実績のある山平くんらとのエントリー争いに勝ち、初の箱根駅伝。初めての箱根で、かつ前を追う展開となり、難しさはあったと思いますが、5.2k蒲田の定点では、区間3位。しかし駒澤の青柿くんも区間2位となかなかしぶとく、詰められません。新八ツ山橋でも区間3位。突っ込んで粘って、非常にいい走りでしたが、前にいる青柿くんは捕まえられませんでした。とはいえ、最後出し切った表情でゴールに飛び込み、それを迎え入れたのが、最後まで10区の椅子を争った田井野くんだった、いう事実には熱いものが込み上げてきました。

 

去年は5位を目標に掲げ、3位争いをしての6位。今回は、3位以内が目標で、優勝争いをしての2位。間違いなく藤原イズムが浸透し、選手みんなが着実に積み上げ強くなっている証拠と言えるでしょう。優勝を目指す次回100回大会は、4年生が4人抜け、復路が手薄になると囁かれていますが、山平くんなどしっかりと後継者は育っています。ただし、継続した積み重ねがあってこそ。100回大会に向け、自信を持って臨んでほしいです。

【1月2日】(第99回東京箱根間往復大学駅伝競走)往路回顧

大変遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。新年早々コロナウイルスに感染し、その後も救急車で運ばれたりと、ずっと体調がすぐれず更新が滞っておりました。ようやく落ち着き、箱根駅伝の総括をしていきたいと思います。コロナの影響で、解熱剤を飲みながら観戦した今年の箱根駅伝ですが、その中でも凄さ、凄まじさ、勢いを感じた大会となりました。

■往路成績

01位 駒澤大学 5:23.10

02位 中央大学 5:23.40

03位 青山学院大学 5:25.13

04位 國學院大學 5:27.10

05位 早稲田大学 5:27.33

06位 順天堂大学 5:27.41

07位 東京国際大学 5:27.49

08位 法政大学 5:28.53

09位 城西大学 5:29.08

10位 創価大学 5:29.15

11位 東洋大学 5:30.42

12位 明治大学 5:31.29

13位 東海大学 5:31.40

14位 帝京大学 5:32.20

15位 国士舘大学 5:33.16

16位 山梨学院大学 5:33.39

17位 大東文化大学 5:36.01

18位 日本体育大学 5:36.33

OP 関東学生連合

19位 専修大学 5:38.35

20位 立教大学 5:38.51

 

区間

01区 富田峻平 明治大学 1:02.44

02区 吉居大和 中央大学 1:06.22

03区 中野翔太 中央大学 1:01.51

04区 ライモイ ヴィンセント 東京国際大 1:00.00◎

05区 山本唯翔 城西大学 1:10.04◎

 

 

1区溜池一太:区間4位(1:03.02)】

前回大会で、空前絶後の1区区間新記録を出した吉居くんのインパクトが強いですが、今年は溜池くんが入りました。出雲駅伝後、全日本を外れたりなど不安がある中、昨年最後の日体大10000mで2830を切って、名乗りを上げました。学生連合の育英大新田くんが飛び出しましたが、その後ろの集団で1k300前後のペースの集団にいました。集団前めの位置で、少し利用され気味かなという感じでしたが、息をひそめてタイミングを狙っていました。例年どおり集団は六郷橋から動き始め、ここで溜池くんは少し遅れましたが、その後盛り返して区間4位で襷リレーしました。個人的な印象としては、六郷橋でのスパートというよりは、その後川崎に入ってから上げてきた感じでした(スパートのタイミングを遅らせた?)。1年生1区で不安はありましたが、期待以上の位置で持ってきてくれました。

 

2区吉居大和:区間1位(1:06.22)】

区間エントリー前は、この後3区を走った中野くんの調子が不明な部分もあったため、2区吉居大くんという可能性は、「無くはないけれども可能性は低い」というのが私たち外野の予想だったと思います。それを覆して2区にエントリー。吉居大くんらしく、最初から突っ込んで入り、秒差で前を行っていた法政、駒澤を早々にとらえて、トップの明治もかわして首位に立ちました。最初の10kが2800。2区の「序盤抑えて後半の坂に備える」という一般論が崩壊しました。ここまで来たら、逆に吉居くんがどのくらいで行くのか見てみたくなりました。10k過ぎの権太坂でペースは落ち始め、やはり突っ込みすぎか…と思いましたが、後ろから来た青山学院近藤くんのペースに合わせることで、リズムが戻り、後半の坂も粘りきりました。

2区という特殊なコースで、今までに類を見ないレースの組み立てをし、区間賞をもぎ取るあたり、もはや異次元の選手だと思います。どれだけ凄いかは、いろんな記事や分析があるのでそちらに譲りますが、近藤くんの力を借りたとはいえ、権太坂以降の苦しい場面でもう一度リズムを立て直すことができる修正力は、特筆すべきだと思います。

 

3区中野翔太:区間1位(1:01.51)】

当日エントリー変更で、3区に入った中野くん。中野くんも出雲駅伝以降、調整レースにも出ずにぶっつけになるため、体調面の不安が囁かれていましたが、往路に配置されたということで、体調面の不安は無いということがわかりました。かなりしびれる展開でタスキを受け取った中野くんですが、後方で駒澤青学がサイドバイサイドの争いをしている中、先頭を淡々と走っていました。サングラスで表情の確認はできませんでしたが、ラストスパートに入るまで表情に変化は無かったように思います。藤沢までは、後方の追い上げるチームに区間順位を先行されたものの、以降の定点である茅ヶ崎、湘南大橋は、区間トップ、総合で3区区間賞となりました。この記録は、中大記録ですかね。

2区間連続での区間賞は、いつ以来でしょうか。中大が誇るWエース2人が、箱根の大舞台で大活躍でした。

 

4区吉居駿恭:区間5位(1:01.49)】

4区は、区間エントリー通りで吉居駿くんが走りました。今回の出走メンバーでは、秋以降おそらくいちばん出走数が多かった吉居駿くんですが、レース後のスタッフ陣のコメントでは、「駿恭の体調がいちばん不安だった」とある通り、体調面とピーキングの不安があったようです。先頭でタスキを受け取った吉居駿くんですが、後ろからは駒澤鈴木くん、青学太田くんという力のある2人が追ってきており、追いつかれるまでは想定内だったと思います。追いつかれた後、粘りを見せて2人に食らいついていきましたが、酒匂橋あたりでは少しずつ差が開きました。でも、トップ駒澤とは38秒差でのタスキリレーとなり、体調面の不安を考慮すると、大きなミスがあったとは言えず、しっかりまとめてきたと言えるでしょう。トップでタスキ渡しをするプレッシャー、突っ込んで入れる勇気、粘ってまとめても物足りなさを語るあたりは、1年生離れした感じがあります。

 

5区阿部陽樹:区間3位(1:10.36)】

5区は、去年に引き続き阿部くんが担当しました。今年度は、三大駅伝皆勤賞。加えてMARCH対抗戦でも自己ベストを出すなど、本当にタフに、そして安定感抜群で走ってきました。予定通り5区へ配置されたことで、安心感と期待感を覚えましたね。函嶺洞門までは区間2位と、結構突っ込んで入りました。しかしその後も、大平台区間2位、小涌園区間2位、芦ノ湯区間2位と、登りに入ってもしっかりペースを保って、前を追っていました。青学が崩れて総合で2位に上がり、あとは駒澤を追うだけという展開で、20秒弱の差まで追い詰めましたが、駒澤山川くんがなかなかしぶとく、下りに入って逆に差をつけられ、30秒差の総合2位、区間3位で往路を終えました。

 

戦力を欠いたり、エース選手のピークが合わなかったりなど、難しい戦いを強いられた大学が多い中、中大はほぼ盤石の布陣で往路に臨み、見事に総合2位で終えました。前を行く駒澤とは30秒差。相手の失策を期待するまでもなく、力を出し切れば総合優勝は完全に射程圏内に入っている状態で復路になります。

【第99回箱根駅伝】チームエントリー

箱根駅伝まで1か月を切り、今年も12月10日に、チームエントリーが発表されました。

 

■チームエントリー

4年:助川拓海/田井野悠介/千守倫央/中澤雄大/若林陽大

3年:大澤健人/中野翔太/湯浅仁/吉居大和

2年:阿部陽樹/東海林宏一/山平怜生

1年:佐藤宏亮/白川陽大/溜池一太/吉居駿恭

 

 

今回のエントリーでは、サプライズはありませんでした。全員予定通りだと思います。やはり、夏合宿を順調に消化し、秋に継続して結果を出してきた選手が選ばれました。往路に配置されそうな、エースの吉居大くん中野くんも、秋に少し順調さを欠いたものの、無事エントリーでした。山の阿部くん若林くんは、去年よりも力をつけてエントリー。復路は、前回好走した中澤くん湯浅くんを筆頭に、ロードの長いところが抜群に強い山平くん、圧倒的なロードタイプの田井野くん、タフなコンディションに強い助川くんなどなど、4年生を中心に、復路優勝も視野に入りそうなメンバーが揃いました。

 

戦況次第では、どんなプランでも組めそうな選手層で、往路でうまく流れれば、復路はガンガン押していけると思います。ポイントは、1〜3区と予想します。今年も、年末年始恒例、年またぎの妄想をおおいに楽しみましょう。

【2023年度】スポーツ推薦入試合格者

今年も、スポーツ推薦合格の報がやってきました。都大路都道府県駅伝前に、入学予定者を知ることができ、応援にも一層熱が入ります。陸上競技部関係各位に、感謝申し上げます。

 

■2023年度スポーツ推薦入試合格者

柴田大地 洛南 13:57.02  ★

鈴木耕太郎 國學院久我山 13:57.51

本間 颯 埼玉栄 13:59.95  ★

藤田大智 西脇工 14:04.51  ★

山﨑草太 西京 14:05.52  ★

佐藤 蓮 仙台育英 14:10.78  ★

田切幹太 学法石川 14:13.23  ★

伊藤春輝 川崎市立橘 14:16.27  ★

後藤琉太朗 東海大札幌 14:22.43

助川颯都 水城 14:27.94  ★

 

※★は都大路出場

 

まずは、合格おめでとうございます。今年も、持ちタイムはもちろん、ポテンシャルの高い選手が合格しました。13分台の3選手は、トラックもロードも高いレベルでこなす、ユーティリティプレイヤーの印象です。また、持ちタイム以上にロードに強いのが、佐藤くん、伊藤くん、助川くんあたり。伊藤くんは、伊那駅伝1区3位、助川くんは、茨城高校駅伝3区区間新など、ロードの長いところで力を発揮しそうです。

毎年のことになりますが、まずは怪我なく、冬季練習を継続して積み上げ、入学後に大爆発して欲しいですね。都大路出場組は、悔いなく高校生活を過ごしてほしいです。4月から、Cのユニフォームで大活躍してくれる姿を楽しみにしています。

【10月12日】(秩父宮賜杯 第54回全日本大学駅伝対校選手権大会)チームエントリー

出雲駅伝の余韻がまだまだ冷めない中ですが、11月6日に行われる全日本大学駅伝のチームエントリーが発表になりました。

 

■チームエントリー

4年:千守倫央/中澤雄大/若林陽大

3年:伊東大翔/中野翔太/湯浅仁/吉居大和

2年:阿部陽樹/佐野拓実/東海林宏一/山平怜生/山口大輔

1年:伊藤夢翔/白川陽大/溜池一太/吉居駿恭

出雲駅伝同様、各学年からバランスが取れたエントリーだと思います。今年は2年生のエントリーが一番多くなりました。

 

エントリーの第一印象は、いよいよロードの鬼が登場するな、というところです。出雲では辛酸をなめた湯浅くんですが、距離が長くなるここでは、後半の大事なところに入りそうです。昨年シード獲得の影の功労者である中澤くんも、ロード巧者に加え経験区間があるだけに、面白い存在になるでしょう。山平くんはロードで実績がありますし、経験者の山口くんも貴重な存在です。

 

藤原監督が、「びっくりするような配置をする」とコメントしているので、どこがどうなるのかまったく見当がつきません。ただオーソドックスに考えると、前半区間にスピードタイプを配置して出遅れを防ぎ、後半は単独でも押して行けるタイプかと思います。ひと夏を順調に超えた選手は、駅伝シーズンにどのように成長しているか検討もつきませんから、ひょっとすると意外な選手が意外な区間に配置されることも十分に考えられますね。

 

いずれにしても、十分目標を狙えるメンバーが順調にエントリーされていますので、監督コーチの采配を楽しみに待ちたいと思います。

 

 

【10月10日】(第34回出雲全日本大学選抜駅伝競走)試合結果

少し遅くなりましたが、10月10日に出雲駅伝が行われ、中大も久しぶりの出場となりました。前回の出場からだいぶ遠ざかっていましたので、応援する側の気持ちの持っていき方を少し忘れてしまっていましたが、やはりこのシーズンにドキドキではなく、ワクワクな気持ちで応援できるのは素晴らしいものでした。天候は曇りで、気温も高くはありませんでしたが、風がかなり強く、区間配置に大きく影響したようです。

 

■総合成績

01位 駒澤大学 2:08.32

02位 國學院大學 2:09.24

03位 中央大学 2:09.48

04位 青山学院大学 2:10.18

05位 順天堂大学 2:10.50

06位 創価大学 2:10.52

07位 法政大学 2:11.54

08位 東京国際大学 2:11.59

 

区間成績

01区 01着 吉居大和 22:32

02区 03着 千守倫央 15:41

03区 07着 中野翔太 24:12

04区 03着 阿部陽樹 18:16

05区 02着 溜池一太 19:14

06区 04着 吉居駿恭 29:53

様々な区間配置が予想される中でしたが、かなり正攻法の配置だったと思います。藤原監督のコメントだと、吉居大くんの調子が上がっていれば3区、中野翔くん6区、吉居駿くん1区になる予定だったとのこと。その分を差し引いても、十分戦える配置だなと感じました。この配置の一番のポイントは、4区の阿部くん、5区の溜池くんでしょうか。向かい風が強くなる4〜5区に、風に強い2人を配置して、攻める区間にしました。結果として総合3位を死守し、見事表彰台を獲得しました。

 

1区の吉居大くんは7割の体調だったそうですが、スタート直後に集団が遅いと判断すると、早々に見切りをつけ、240を切るペースで先頭に立ちました。途中ペースが落ちて後続に差を詰められるものの、最後まで粘って見事区間賞。吉居大くんらしいレース展開でしたが、7割でもこれだけ攻められる吉居大くんのポテンシャルの高さには、改めて感服しました。2区千守くんは、割と淡々と刻んでいるように見えましたが、結果的に区間新で区間3位。順位を1つ落としたものの、上の2人が順天堂三浦くん、駒澤佐藤くんということを考えると、十分どころか最高の結果だったと思います。むしろロード適性や長いところの実績を考えると、今後の駅伝での期待が膨らむ結果となり、3番でタスキを中野翔くんにつなぎました。3区は駒澤田澤くん、青山近藤くんなどなど、豪華メンバーが勢揃い。持ちタイムでは引けを取らない中野翔くんが、粘りの走りを見せてくれました。近藤くんとの並走が続き、最後は離されましたが、全体3番でタスキリレー。区間順位は7位でしたが、粘りの走りでタスキは阿部くんに繋がれました。

 

4区阿部くんは、箱根の山で向かい風を経験していることから、ここへの配置は納得ですが、全体としてもここと5区がポイントになりました。さすがに向かい風に強い阿部くん、ひょうひょうと走っているように見えました。2番手争いをした國學院は、主将の中西くんでしたが、かわされながらも食らいついて3番を死守しました。5区溜池くんは、1年生で駅伝デビュー戦。軸のぶれない安定した走りで、國學院との差を縮め、並走に持ち込みました。ラストで國學院をわずかに交わし2番でアンカーへ。区間順位も2位で、デビュー戦のルーキーにとって十分すぎる結果となりました。最長区間6区には、こちらもルーキーの吉居駿くんが抜擢されました。國學院は、ロードに滅法強い伊地知くんで、スタートから並走が続きました。坂の上りで伊地知くんに離されてからは単独走になりましたが、後続との差をしっかり保ち、粘りに粘って3番でフィニッシュ。区間順位も4位で、エース区間に起用されたルーキーが期待に応えてくれました。

 

久しぶりの出雲駅伝でしたが、出だしからしっかりペースに乗り、安定した走りで表彰台を確保しました。全日本に向けて、非常にいい流れができたと思います。