中央大学陸上競技部長距離ブロックと作新学院硬式野球部と
※ブログ引っ越しました

【第94回箱根駅伝】(復路回顧)

 

【6区冨原拓:区間18位(1:01.21)】
往路をシード権内で終え、9位東海大とは9秒差という状況でのスタートとなりました。突っ込んで入って、東海大と並走という予想を立てていましたが、厳しい結果になりました。最高点芦ノ湯で、東海大とは40秒差になり、後ろの帝京大中央学院大にも迫られていました。下りに入ってからもペースは上がらず、小涌園では総合12位(区間16位)、大平台では総合12位(区間17位)でした。緊張があったのか、少し固い表情に見え、動きも重いように感じました。全日本インカレ1500m入賞の冨原くん、スピードは抜群なので、20kの距離に自信をつけて、また来年リベンジして欲しいです。

【7区安永直斗:区間15位(1:07.11)】
前後とも1分以上離されてのスタートとなった安永くんですが、二宮の定点で総合順位は変わらずも、区間15位となかなか上げられませんでした。前の順天堂、後ろの駒澤も本調子ではなく、大磯でも前後1分以上差がついた単独走が続きました。前の順天堂がブレーキだったため、平塚中継所では順天堂との差は30秒を切ってきました。秋から冬にかけて調子を上げてきた安永くんですが、ハーフの実績がまだなく、その影響からかちょっと厳しい結果になってしまいました。10000m記録会では、終盤のきついところでも前を追えていたので、ハーフの距離でも再現して欲しいですね。

【8区神崎裕:区間12位(1:08.25)】
順天堂と29秒差でタスキをもらった神崎くんですが、茅ヶ崎の定点では区間9位と必死に前を追っていました。しかし、神崎くんの高校の先輩でもある順天堂野田くんが、それを上回る走りで、逆に差を38秒に広げられてしまいました。茅ヶ崎までの6.7kで突っ込んだ影響か、遊行寺坂では区間12位に後退、順天堂とは1分30秒とさらに広がりました。結局戸塚中継所では、変わらず総合12位でタスキリレーしました。野田くんが速かったものの、しっかり突っ込んで入れたのは大きいと思います。後は後半の粘りが課題だと思いますが、記録会などではその片鱗を伺うことができるので、この1年できっと積み上げてくれると思います。

【9区池田勘汰:区間18位(1:14.07)】
9区は1年生の池田くんが抜擢されました。前も後ろも見えない位置でのタスキリレーで、厳しい状況ではありましたが、後ろから迫ってくる駒澤大は実力者の堀合くんで、権太坂では34秒差まで追い上げられました。横浜駅前で、駒澤大と並走、池田くんはここまでで区間13位でした。しかし生麦では区間19位。横浜駅前から生麦の5kでだいぶ遅れてしまいました。鶴見中継所では、神奈川大学にもかわされ、総合14位、区間18位でした。横浜駅前までは粘れていましたが、そこからがきつかったです。予選会20kは非常に素晴らしい走りでしたので、単独走で苦しかったのかなと感じています。

【10区竹内大地:区間18位(1:14:04)】
最後の最後は、4年生でただひとり出場の竹内くんでした。蒲田の定点では、区間8位。正直なところシード権はかなり厳しい状況でしたが、突っ込んで入りました。新八ツ山橋でも区間9位。単独走ながら、必死に前を追っていました。しかし田町では区間17位と大きく後退。その後は上げられず、フィニッシュテープを迎えました。最初で最後の三大駅伝に加え、距離が長い区間、暑さもあるという、竹内くんには厳しい要素が多かったように思います。総合8位という目標には届かずとも、しっかりタスキを繋いだという事実は、竹内くん世代がチームそして後輩たちに残した結果であり、後輩たちに託した課題でもあるのかと思います。区間順位だけで語るのは簡単ですが、副主将として陰から支えたことは、フォアザチームという視点からはとても重要であったと思います。来年は竹内くん達にいい報告ができることと信じています。

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復路は「耐える区間」と位置付けていた藤原監督ですが、かなり厳しい結果になってしまいました。単独走になる傾向が高いため、走り方が難しいのかなとも感じますが、三大駅伝の経験を積み上げられたことは、大きな一歩だと思います。次は立川ハーフが目標になり、それが終わるとトラックシーズンへの準備が始まると思いますが、まずは怪我なく継続して練習が積めるよう、選手の皆さん頑張ってください。そして、2日間お疲れさまでした。
※往路に続き、田母神選手とゆかち様が撮影した写真を、許可を得て使用させていただいております。