中央大学陸上競技部長距離ブロックと作新学院硬式野球部と
※ブログ引っ越しました

【第97回箱根駅伝】(往路回顧)

大変遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。本年も引き続きよろしくお願いいたします。昨年はコロナ禍で大変な1年となり、まだ収束の兆しが見えておりません。大会も中止や延期、無観客での開催がほとんどとなってしまい、基本写真を撮りながらブログをアップする私のスタイルとは程遠くなってしまったため、ブログをアップすることも疎かになってしまっておりました。しかし、大会が次々中止になっていった昨年4月~5月と比較すると、無観客とはいえ状況は改善してきており、なによりその限られた環境の中で、選手たちは必死に頑張っております。今年は再度身を引き締め、写真は無くとも選手たちの姿を伝えていけたらと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

 

早速ですが、お正月に行われた箱根駅伝の往路回顧になります。

 

1区千守倫央:区間17位(1:04.17)】

昨年に引き続いて、今年もスターターは千守くんとなりました。昨年後半に調子を戻してきて、12月の日体大記録会で10000m中大歴代2位のタイムを叩き出して、エントリーにこぎつけました。1区の最初の1kは、jogのペースのようなスローペース。そこから東海大塩澤くんが飛び出して、255くらいには戻しましたが、昨年のようなハイペースにはなりませんでした。途中他大学が仕掛けては集団、仕掛けては集団を繰り返したため、アップダウンが相当激しかったようです。千守くんは集団の中団~後方で我慢していましたが、その影響か17kすぎの仕掛けにはついていけず、こぼれてしまいました。他の上位校もそうだったように、今年の1区は相当な消耗戦だったようです。12月の好記録から箱根への調整も難しかったのかなと察します。

 

2区森 凪也:区間16位(1:09.38)】

なかなか難しい位置でもらった森凪くんですが、すぐ前に昨年好走した明治大加藤くんがいたので、加藤くんに追いつき、並走で上げていく形になりました。しかし、横浜駅通過でもなかなかペースは上がらず、最後の急坂も、しっかり登りきれていましたが、ペースは上げられていませんでした。並走の加藤くんも、ペースを上げられず下位に沈んでいるので、後方の遅いペースの罠にはまってしまった印象です。監督のイメージとしては、権太坂で前の城西や早稲田の集団にいて、周りの力を借りながら粘り切るものだったと思います。これも駅伝の流れでしょうか。森凪くんの力としては、当然区間5位~9位くらいの力はあったと思いますので、悔しい結果になりました。

 

3区吉居大和:区間15位(1:05.02)】

吉居くんは、当日変更3区に起用されました。藤原監督の言う「ゲームチェンジャー」の役割に抜擢された形だと思います。実力者の明治小袖くんに追いつき、そこから並走が始まりました。藤沢では区間13位でしたが、表情は余裕で、完全に主導権はとっているように見えました。茅ヶ崎では区間10位で、ここから、という思いになったと思いますが、ラスト3kで脚が止まってしまいました。12月上旬の日本選手権5000mからの箱根は、調整が難しかったと思います。万全であれば区間上位は当たり前だったと思うので、コロナの影響による日本選手権12月開催が大きく影響した形になります。これだけの選手なので、距離への不安は個人的には全くありませんでした(上野現立大監督同様)。

 

4区三須健乃介:区間08位(1:03.54)】

フラフラになった吉居くんを迎えていたのは、こちらも当日変更になった三須くんでした。終始単独走でしたが、ひるむこと無くペースを刻んでいきました。二宮の定点で区間13位、酒匂橋で区間10位と確実に上げていき、小田原中継所では区間8位(総合18位)でタスキリレー。後方から区間賞の山梨学院オニエゴくんが迫ってきて、かわされはしましたが、しっかり自分の役割、自分のペースを守って走れるあたりは、さすが4年生でした。4区で中大らしい走りがようやくできて、ここからの攻撃態勢が整いました。

 

5区畝 拓夢:区間18位(1:16.26)】

三須くんからの4年生リレーで、今年も山は畝くんに託されました。すぐ前を行く山梨学院を早々にかわし、さらに前を行く国士舘を追い詰めていきました。函嶺洞門、大平台と、まだまだギアを上げきっていない中でしっかり前を追っていましたが、そこからなかなかペースが上がりませんでした。小涌園~芦之湯~元箱根と、ペースを上げられないまま、早々にかわした山梨学院に逆にかわされ、総合19位で往路フィニッシュ。山の攻略法、山での単独走など、山のノウハウを知っているはずの畝くんですが、なぜ上げきれなかったか。あくまで個人レベルの感想ですが、他の区間の不調はうっすらイメージができるものの、5区は理由が全くわかりません。当日の体調不良か、寒さか

 

往路はかなり厳しい結果になりました。ここからどう意地を見せるか。復路での爆発に期待です。

【9月11日〜13日】(各地区レース)_天皇賜盃第89回日本学生陸上競技対校選手権大会

今年の全日本インカレは、スケジュールは予定通りの開催となりましたが、残念ながら無観客での開催でした。例年通り合宿の合間の開催でしたが、5名の出場でした。

 

■1500m予選

01組 08着 山田俊輝 3:51.81

02組 05着 森 智哉 3:49.02q

 

■1500m決勝

01着 小林 青 鹿屋体育大 3:48.23

02着 高橋佑輔 北海道大 3:48.92

03着 大竹康平 広島経済大 3:49.45

04着 前田舜平 明治大 3:49.50

05着 佐久間秀徳 明治大 3:50.59

06着 菖蒲敦司 早稲田大 3:50.73

07着 溝口 仁 東海大 3:50.78

08着 前川優月 東京国際大 3:51.41

 

12着 森 智哉 3:53.72

 

山田くんの1組は、少しスローになった影響で、なかなか集団が崩れませんでした。山田くんも内にポケットされる展開で、動きが制限されているようでした。森智くんは、集団後方から徐々に上げていきました。3組中もっとも速い展開になったため、プラスで拾われて決勝へ。去年のリベンジを果たしました。去年より1段階段を登りましたが、決勝で2本揃えることはできず、悔しいことと思います。中距離を主戦場として活躍している森智くんは、学内TTPMしたり、チームのために貢献してくれている姿は絶対に忘れません。

 

■3000SC決勝

01着 三浦龍司 順天堂大 8:28.51

02着 北村 光 早稲田大 8:49.92

03着 諸冨 湧 早稲田大 8:50.70

04着 森下舜也 順天堂大 8:52.05

05着 川瀬宙夢 筑波大 8:52.74

06着 内田賢利 立教大 8:53.69

07着 新家裕太郎 創価大 8:54.72

08着 今江勇人 千葉大 8:55.11

 

11着 萩原璃来 9:11.43

 

順天堂のルーキー三浦くんが、異次元の強さで圧勝しました。学生レベルでは23段力が違っていましたね。萩原くんは道中いいポジションで、(三浦くんは別格でしたが)集団前の方にスムーズに上がっていったので、もしかしたらという期待がありましたが、後半きつくなりました。藤原監督のコメントにもあるように、コロナで全くレースがなく、シーズン初戦がいきなり大舞台で、しかも合宿期間中ということを考慮すると、致し方ない部分もあるかもしれませんね。

 

■5000m決勝

01着 吉居大和 中央大 13:40.04

02着 川瀬翔矢 皇學館大 13:42.60

03着 鈴木芽吹 駒澤大 13:43.07

04着 加藤 淳 駒澤大 13:43.61

05着 LEDAMA Kisaisa 桜美林大 13:44.23

06着 LUKA Musembi 東京国際大 13:46.26

07着 塩澤稀夕 東海大 13:48.59

08着 吉田圭太 青山学院大 13:50.66

 

13着 三浦拓朗 14:18.68

 

ひとことで言うと、吉居くん圧勝でした。留学生が予想以上にDNSが多く、2名の留学生を中心に進みました。ライブ中継がハンマー投げ決勝とかぶってしまい、ほとんど映されることはありませんでしたが、ときたま映る映像では、吉居くんが好位6番手くらい、三浦くんもその後ろにいたように見えました。3000m前で三浦くんが少しこぼれはじめましたが、留学生を中心とする先頭集団に吉居くんはいました。詳しいタイムはわからないまま、ラスト1周へ。ここで吉居くんがスーッとスパートを掛け先頭に。留学生も誰もついてこれず、そのまま押し切りました。ラスト156秒。これはTwitterにも書きましたが、スパートしたことは間違いないのですが、スパートらしいスパートではなく、スピードの違いでスーッと押し上がった(語彙力乏しく申し訳ありません)イメージでした。それでこのタイム。さらに、距離を踏んでいる合宿中のため、状態は最悪だったとのこと。にもかかわらずこのペースに普通についていき、最後56秒で上がる。どこまでポテンシャルが秘められているのか、末恐ろしくすら感じました。どのようなコンディションでも高いレベルで走り切るというもっとも必要な才能が、彼にはあるのかもしれません。

【7月23日〜26日】(各地区レース)_第83回東京陸上競技選手権大会

今年の東京選手権は、日程が変更されて開催されました。

 

■1500

予選01組 06着 居田優太 3:57.81

予選05組 03着 山田俊輝 3:52.39Q

 

決勝 07着 山田俊輝 3:52.41

 

ライブ配信があったようですが、仕事で全く見ることができず、結果の後追いになってしまいました。今年はコロナの影響でレース開催が制限されていたため、東京選手権にエリート選手がこぞってエントリーしたようですね。そんな中、居田くんが大学デビュー戦。体調不良で少しトレーニングが積めていなかったようですが、まずはここから、といった感じだと思います。山田くんは、連戦の中、しっかり決勝に進出し入賞。やっぱり1500は強い。

【7月18日】(各地区レース)_ホクレン・ディスタンスチャレンジ千歳大会

ホクレンシリーズ最終戦となる千歳大会は、中大から最も多い6名の出場となりました。注目はやはり吉居くん。記録が出るのか出ないのか、固唾を飲んで見守りました。

 

■1500

A組 09着 山田俊輝 3:47.27

A組 15着 森 智哉 4:01.36

 

■5000

E組 12着 伊東大翔 14:14.46

E組 14着 川崎新太郎 14:21.61

D組 02着 三浦拓朗 13:53.91

A組 06着 吉居大和 13:28.31

 

吉居くんのA組は、外国人勢はもちろん、住友電工遠藤くん、富士通松枝くんなど、5000mのトップ選手が集いました。3000mを804で通過。吉居くんは、自己ベストよりも速いタイムで3000mを通過しましたが、まだ表情は余裕がありました。その後先頭集団とは差が開きましたが、1229でラスト1周。ラストの脚が残っているかでしたが、60秒弱でカバーし、見事にU20の記録を更新しました。日本人勢では、遠藤くん松枝くんに先着は許したものの、見事3番でした。3000mが自己新ペースで、もしかしたら少し戸惑いもあったかもしれませんが、それでも3000m以降の落ち込みを最小限に抑えました。まだまだ大学1年生。底知れないポテンシャルに、驚きを禁じえませんでした。

 

三浦くんは、前回に引き続き積極的なレース。中間のペースが落ちましたが、最後は高校の先輩、駒澤加藤くんとのマッチレースでした。惜しくも加藤くんの後塵を拝しましたが、見事組2番で、久しぶりの自己ベスト。三浦くんも安定感が増してきました。伊東くんは、前回からリカバリーして、2本まとめてきました。川崎くんは突然のエントリーとなり、少しバタバタしたのかもしれませんが、駅伝シーズンに向けたレースだったようです。

【7月8日】(各地区レース)_ホクレン・ディスタンスチャレンジ深川大会

ブログの更新が滞っており、申し訳ありませんでした。無事生きておりますので、ご安心ください笑。夏季行われた各地区の結果になります。

 

■5000

D組 02着 三浦拓朗 14:00.17

D組 15着 伊東大翔 14:28.76

C組 02着 森 凪也 13:56.74

B組 01着 吉居大和 13:38.79

 

戦前に学内TT1342を記録していた吉居くんが、はたしてどこまで走れるのかというところに注目が集まりました。1000mが2412000mが526と、1340秒台に乗せるには、非常にいいペースになりました。しかしその後さらにペースが上がり、そこに番手でついて、最後一気に突き放したようです。40秒台はおろか、30秒台に突入。日本選手権標準突破、U20歴代5位、様々な記録がついてきました。底知れない吉居くんの快走に、驚きを通り越して唖然とするばかりです。

 

三浦くんは、タイムこそPBに届かなかったものの、積極的に前でレースを作るという、内容の濃いレースになりました。どんな展開でも力を出し切れるということは、今後の駅伝シーズンで非常に重要な要素になってきます。1段階レベルが上ったように感じました。ホクレン2戦目の森凪くんは、予定通りきっちり13分台で2番に入りました。コロナ自粛がなければ、早々に13分台は見えていたので、驚きはありませんでしたが、2本しっかりまとめられたこと、トップ争いに絡めたことは、収穫かと思います。伊東くんは少しほろ苦いデビューとなりましたが、社会状況とタイムを見れば、十分かと思います。

【7月4日】(各地区レース)_青森春季ディスタンス記録会

コロナ自粛がようやく緩和されつつある中、少しずつ各地区での記録会が開催されるようになりました。例年だとあまり出場しない青森の春季ディスタンス記録会に、眞田くんが単身チャレンジしました。

 

■3000

03組 04着 眞田 翼 8:39.45

 

■5000

03組 DNF 眞田 翼 

 

3000m+3000mのセットで出場したのかな、と思いましたが、5000mは高校生を引っ張ったという情報もあり、様々な状況での出場となったようですね。いずれにしても、このようにレースを使って練習の質を上げられるようになったことは、ファンとしても感謝の一語に尽きます。

【7月4日】(各地区レース)_ホクレン・ディスタンスチャレンジ士別大会

久しぶりの更新になります。ご無沙汰しております。悪夢のようなコロナウイルス感染症の驚異から、社会全体がようやく復活の兆しを見せはじめ、社会活動も少しずつ再開しつつある状況の中、陸上もようやく今週末から、競技会が再開されました。応援者として、競技会当日までのモチベーションの持って行き方をうっすら忘れかけておりましたが、何はともあれ、記録うんぬんは度外視で楽しむことができました。陸上を見られて応援できることが当たり前だと思ってはいけない、そう強く思った4ヶ月でした。

 

■5000

C組 09着 森 凪也 14:03.36

 

■1500

A組 06着 森 智哉 3:49.53

A組 07着 山田俊輝 3:49.76

 

2020年度、チームのトップバッターとして走ったのは、森凪くんでした。ターゲットタイムが1355で、1000m通過が247くらいだったと思います。だいぶ余裕を持って集団の最後方に位置し、いつでも狙えるようなポジションでした。ペーサーが非常に良いラップを刻んで、1350を切るようなペースでしたが、3400m手前で森凪くんは集団からこぼれました。それでも後ろの集団をうまく利用したり、最後もしっかりスパートできたり、スピードで押すスタイルの本来の森凪くんを見せてくれました。結果は、PB10秒更新する大幅自己ベスト。森凪くんのPB1413だったことが不思議だったので、ここは通過点。次で13分台が見えてくると思います。

 

1500mは、最も速いタイムを狙うA組に、森智くんと山田くんが出場しました。集団が大きく縦長になり、前の外国人選手は30秒台前半を狙うようなスピードでした。2人とも後方から、ターゲットを40秒台中盤くらいに設定しているようなイメージで、特に森智くんの表情からは余裕が伺えました。カメラ位置の関係で、どのくらいのラップだったかなどはわかりませんが、最後は前の集団とだいぶ差を詰めてゴールしたので、スパートも決まっていました。初戦でしっかり50秒を切ることができたのは、次に向けて大きな収穫だと思います。