【9月11日〜13日】(各地区レース)_天皇賜盃第89回日本学生陸上競技対校選手権大会
今年の全日本インカレは、スケジュールは予定通りの開催となりましたが、残念ながら無観客での開催でした。例年通り合宿の合間の開催でしたが、5名の出場でした。
■1500m予選
01組 08着 山田俊輝 3:51.81
02組 05着 森 智哉 3:49.02q
■1500m決勝
01着 小林 青 鹿屋体育大 3:48.23
02着 高橋佑輔 北海道大 3:48.92
03着 大竹康平 広島経済大 3:49.45
04着 前田舜平 明治大 3:49.50
05着 佐久間秀徳 明治大 3:50.59
06着 菖蒲敦司 早稲田大 3:50.73
07着 溝口 仁 東海大 3:50.78
08着 前川優月 東京国際大 3:51.41
12着 森 智哉 3:53.72
山田くんの1組は、少しスローになった影響で、なかなか集団が崩れませんでした。山田くんも内にポケットされる展開で、動きが制限されているようでした。森智くんは、集団後方から徐々に上げていきました。3組中もっとも速い展開になったため、プラスで拾われて決勝へ。去年のリベンジを果たしました。去年より1段階段を登りましたが、決勝で2本揃えることはできず、悔しいことと思います。中距離を主戦場として活躍している森智くんは、学内TTでPMしたり、チームのために貢献してくれている姿は絶対に忘れません。
■3000mSC決勝
01着 三浦龍司 順天堂大 8:28.51
02着 北村 光 早稲田大 8:49.92
03着 諸冨 湧 早稲田大 8:50.70
04着 森下舜也 順天堂大 8:52.05
05着 川瀬宙夢 筑波大 8:52.74
06着 内田賢利 立教大 8:53.69
07着 新家裕太郎 創価大 8:54.72
08着 今江勇人 千葉大 8:55.11
11着 萩原璃来 9:11.43
順天堂のルーキー三浦くんが、異次元の強さで圧勝しました。学生レベルでは2段3段力が違っていましたね。萩原くんは道中いいポジションで、(三浦くんは別格でしたが)集団前の方にスムーズに上がっていったので、もしかしたらという期待がありましたが、後半きつくなりました。藤原監督のコメントにもあるように、コロナで全くレースがなく、シーズン初戦がいきなり大舞台で、しかも合宿期間中ということを考慮すると、致し方ない部分もあるかもしれませんね。
■5000m決勝
01着 吉居大和 中央大 13:40.04
02着 川瀬翔矢 皇學館大 13:42.60
03着 鈴木芽吹 駒澤大 13:43.07
04着 加藤 淳 駒澤大 13:43.61
05着 LEDAMA Kisaisa 桜美林大 13:44.23
06着 LUKA Musembi 東京国際大 13:46.26
07着 塩澤稀夕 東海大 13:48.59
08着 吉田圭太 青山学院大 13:50.66
13着 三浦拓朗 14:18.68
ひとことで言うと、吉居くん圧勝でした。留学生が予想以上にDNSが多く、2名の留学生を中心に進みました。ライブ中継がハンマー投げ決勝とかぶってしまい、ほとんど映されることはありませんでしたが、ときたま映る映像では、吉居くんが好位6番手くらい、三浦くんもその後ろにいたように見えました。3000m前で三浦くんが少しこぼれはじめましたが、留学生を中心とする先頭集団に吉居くんはいました。詳しいタイムはわからないまま、ラスト1周へ。ここで吉居くんがスーッとスパートを掛け先頭に。留学生も誰もついてこれず、そのまま押し切りました。ラスト1周56秒。これはTwitterにも書きましたが、スパートしたことは間違いないのですが、スパートらしいスパートではなく、スピードの違いでスーッと押し上がった(語彙力乏しく申し訳ありません)イメージでした。それでこのタイム。さらに、距離を踏んでいる合宿中のため、状態は最悪だったとのこと。にもかかわらずこのペースに普通についていき、最後56秒で上がる。どこまでポテンシャルが秘められているのか、末恐ろしくすら感じました。どのようなコンディションでも高いレベルで走り切るというもっとも必要な才能が、彼にはあるのかもしれません。