中央大学陸上競技部長距離ブロックと作新学院硬式野球部と
※ブログ引っ越しました

【6月19日】(各地区レース)_秩父宮賜杯第53回全日本大学駅伝対校選手権大会 関東学生陸上競技連盟推薦校選考会

2年ぶりに全日本予選会が開催されました。新型コロナウイルスの影響で、残念がら無観客開催となりましたが、YouTubeでのライブ配信があるとのことで固唾を飲んでテレビで戦況を見守りました。天候は小雨で、やや風が強そうでしたが、日差しもなく、コンディションは良さそうでした。

 

■総合成績

01位 東京国際大 3:56.39

02位 國學院大 3:56.47

03位 法政大 3:57.14

04位 拓殖大 3:57.17.26

05位 中央大 3:57.17.61

06位 中央学院大 3.57.23

07位 日本体育大 3:57.47

08位 駿河台大 3:58.16

09位 国士舘大 3:58.51

youtu.be

■01組

06着 助川拓海 29:42.41

07着 手島 駿 29:42.91

 

絶対に取りこぼせない1組には、安定感のある助川くんと手島くんが選ばれました。最初の400mが超スローとなり、國學院中西くんが一人飛び出してとばしました。中西くんが軽快なラップで刻み、5000mの通過が1439、後方の集団は1506くらいでした。手島くんも助川くんも、集団の好位で虎視眈々と狙っている様子で、表情は余裕がありました。5000mを過ぎて、手島くんと助川くんが交互に先頭に出てペースを上げ、集団のふるい落としに入りました。最後もしっかり粘りきり、ひと桁順位でフィニッシュ。最高の滑り出しになりました。2人とも持ちタイムは組上位ですが、それに対する余裕よりも、「レースを支配する」という気迫が伝わってくる素晴らしいレースでした。

 

■02組

02着 阿部陽樹 30:02.73

04着 若林陽大 30:04.64

 

大変申し訳無い話ですが、2組の阿部くんが一番のサプライズ選出でした。スローペースのスプリント勝負になれば…という思いが的中し、2組はかなりのスローになりました。5000m通過が1533で、誰もこぼれず大きな集団のままでした。中大は最内スタートなので、この集団でポケットに入ったら身動きが取れない心配もありましたが、しっかりポジションを取って、冷静にレースを運んでいました。後半もペースは上がらず、スローのサバイバルレースになりました。2人ともしっかり先頭集団で勝負し、ラスト1周を前に、法政の2人がスパート。やや遅れて、国士舘三代くんと阿部くんがスパート。三代くんには負けましたが、阿部くんはスプリント勝負で見事に組2番。ラスト勝負だと分が悪いイメージだった若林くんも、組4番と最高の結果になりました。阿部くんのスピードと、若林くんのメンタルの強さが光った組でした。

 

■03組

11着 中野翔太 29:27.92

35着 東海林宏一 30:15.16

 

公式戦デビュー戦となるフレッシュな2人が3組を務めました。3組となると、出遅れたチームがハイペースで飛び出すケースが多いのですが、ここでは立教服部くん、日大樋口くんが主に引っ張り、縦長の展開でした。中野くん東海林くんとも中盤の絶好位から周りの様子を見るような感じで進めていました。5000m通過が1445で、ここで中野くんが前の好位に。5000m過ぎから、樋口くんがペースを上げて引き離しにかかりましたが、中野くんは余裕を持って好位、東海林くんは7000m以降離され、単独走になりました。最後のスパート合戦で中野くんも離れましたが、11番でまとめました。東海林くんは、ほろ苦い公式戦デビューとなりました。

 

■04組

13着 三浦拓朗 28:58.51

17着 園木大斗 29:03.33

 

3組まで粘ってつなげ、最終組になりました。最終組は順当にエースの三浦くんが選ばれ、園木くんが大抜擢されました。遅れを取り戻す留学生の集団がハイペースで先頭集団、そこからだいぶ離れて、出場のボーダーに持ってこようという日体大藤本くんと中央学院2人、東京国際丹所くんの第2集団、その後方に中大勢を含めた第3集団でした。5000mは、第2集団が1416だったので、おそらく1430くらいでは来ていたと思います。前半はその集団でうまく力をためていた2人も、後半はしっかり集団の前に出て勝負をしていました。結果的には後半もイーブンで、三浦くんが28分台の13番、園木くんはPB17番と、確実に走りきりました。園木くんは最後の1周も力を絞り出しましたね。三浦くんは、1つ前の藤本くんのところでの勝負が見たかったですが、怪我明けと戦況もあるので、確実な一手だったのだと思います。

 

総合結果は、関東地区5番で、伊勢路に9年ぶりに返り咲きました。個人的な思いは、「長かった…」という一語に尽きます。新庄くん、徳永くん町澤くん、堀尾くん中山くん舟津くんらそうそうたる面々をもってしても超えられなかった壁。本当に呪われているんじゃないかとさえ思いました。仮に、吉居くん千守くん森凪くんが入って万全な状態でも、楽観視できないくらいの不安感はありました。そんな中でもチームは、少しずつ積み上げていって、それがいつしか大きな山になり、今回歴史を動かしました。選手、スタッフ、関係各位のご苦労に敬意を評し、感謝したいと思います。本当におめでとうございます。お疲れさまでした。

 

さてさて、本戦は117日。今回のメンバーの中には、「ロード3割増」の選手もいますし、外れた選手も虎視眈々と狙ってきます。夏に新戦力も台頭してくることでしょう。そんな状況を加味しながら、楽しい妄想に励みたいと思います。